2024 年 5月 5日 (日)
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韓国・休学の学生、文系で急増…理工系より深刻な就職難、卒業先送り

延世大学で記念写真を撮る新入生と家族ら(c)NEWSIS

韓国・ソウルの主要大学で昨年、休学生のうち人文系の比率が急激に増えている。NEWSISがこのほど、2018~22学年度のソウル大学、延世大学、高麗大学など16大学に関する教育省などの資料を、大学予備校「鍾路学院」と分析した結果、判明した。

ソウル大学では昨年、人文系の休学生数が理工(自然・工学)系を超えた。2021学年度は休学生5570人のうち2622人(47.1%)が人文系、2948人(52.9%)が理工系だったが、2022年は人文系2590人(50.1%)、理工系2578人(49.9%)と逆転していた。ソウル大学は2024学年度に人文系1196人、理工系1915人を選抜するなど、理工系学生のほうが多い大学だ。

延世大学、高麗大学を合わせたいわゆる「SKY大学」3校の2022学年度の休学生数は計3万3181人で人文系が1万8065人(54.4%)を占めた。理工系との差は21学年度の5.8ポイントから8.9ポイントに広がった。

ソウル主要16大学の休学生比率を見ると、22学年度は人文系55%、理工系45%で、こちらも2021学年度の6.2ポイント差から広がっている。

資料は1~4学年全体の現況を分析したもので、軍入隊、語学研修、就職準備、経済事情、個人事情など多様な要因が反映されている。

鍾路学院のイム・ソンホ代表は「人文系の休学率が高い最も直接的な原因は、理工系より就職難が深刻だからだ。人文系の学生が休学して卒業を先送りし、就職準備をしていると見られる」と分析している。

(c)NEWSIS

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