2024 年 5月 21日 (火)
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韓国の統合失調症患者3575人、薬物治療受けず「治療死角地帯」

(本文とは直接関係ありません)(c)MONEYTODAY

韓国国内の統合失調症患者3575人が、薬物治療を受けておらず、「治療死角地帯」に放置されていることがわかった。

国民健康保険公団と健康保険審査評価院の資料によると、昨年時点の統合失調症患者は21万4017人に達する。このうち3575人は、1年間、統合失調症治療剤に関する健康保険の請求がないことが確認された。

現在、国内で許可されている統合失調症の治療剤は計397種類ある。このうち7つを除いた残りの薬剤はすべて健康保険給与が適用されている。これをふまえると、統合失調症患者3575人が事実上、薬物治療を受けていないことがわかる。

統合失調症患者の薬剤へのアクセスが制限される原因は大きく2つあると指摘される。

まず、統合失調症患者の場合、治療が必要だという認識が足りないという点だ。

漢江聖心(ハンガンソンシム)病院精神健康医学科のイ・ビョンチョル教授は「がん患者の場合、良い薬剤が給与されれば自ら接種しに行く。だが統合失調症患者の場合、良い薬が給与されても、自発的に治療を受けに行かない場合が多い」と指摘した。

このような問題を解消するため、保険福祉省は2020年から精神疾患患者の持続治療モデル事業を実施しているが、医療機関の参加率は依然として低調な状況だ。

今年3月時点で、準急性期治療活性化・病院事例管理モデル事業参加率は10%(対象機関372カ所中39カ所参加)、昼病棟管理モデル事業の場合の参加率は3%(対象機関2109カ所中64カ所参加)に過ぎない。

さらに、全統合失調症患者の半分近い9万1664人(43%)は医療給与受給権者で、社会的に保護が必要な脆弱階層に該当する点も治療剤の使用を難しくする要因の一つとして指摘されている。

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