2024 年 4月 29日 (月)
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韓国の帝王切開、世界4位…「必ずしも高齢化のためではない」という研究結果

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高齢化が急速に進む韓国では、帝王切開で出生する新生児が全体の半分を超えている。そんななか、帝王切開が増えたのは必ずしも産婦の高齢化に起因するわけではない、とする研究結果をソウル大学保健大学院BK研究教育団のキム・セロム教授らの研究チームが発表し、話題になっている。

韓国での帝王切開の分娩率は増え続けている。健康保険審査評価院が公開したデータによると、2012年(分娩約46万9000件)の帝王切開は26.9%だったのに、2021年(分娩約24万9000件)には58.7%となっている。

国際機関の統計を見ても、韓国の帝王切開分娩率は上位グループに属する。経済開発協力機構(OECD)が発刊した「一目で見る保健医療(Health at a Glance)2019」を見ると、韓国の帝王切開分娩率は45.2%でトルコ、メキシコ、チリに次いで世界4位となっている。

帝王切開率上昇の主な原因として、産婦の平均年齢が高くなった点が指摘されている。だが今回、研究チームが、分娩した女性の年齢を▽25歳未満▽25~34歳▽35歳以上――の集団に区分して分析した結果、25歳未満の集団でも帝王切開分娩率は、2012年が26.7%、2016年が33.0%、2020年が45.4%、2022年1~4月が51.6%に増加。また25~34歳は、2012年34.9%、2016年39.9%、2020年45.4%、2022年1~4月58.3%だった。

帝王切開分娩率はすべての年齢集団で増加し、その傾向はむしろ年齢の低い集団でさらに顕著だったとしている。

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