ある米国人女性が韓国の病院で診療を受け、整った医療システムを賞賛した。登録者223人を保有する米国人ユーチューバー「オリバー先生」は最近、ユーチューブに「ずっと米国が最高だと思っていた母親が、韓国病院で体験したこと」というタイトルの映像を掲載した。
映像によると、米テキサス州に居住するオリバー先生の母親は、アレルギー（拒否反応）症状がひどく、韓国に来てからも毎晩、急いでアレルギー薬を飲んでいた。出国前から咳が続いていたものの、テキサスの医師は聴診器で肺の音を聞き、「よさそうに聞こえる。心配する必要はない」とだけ言っていたという。
オリバー先生は、母親を連れて韓国の町中にある病院で診察を受けることにした。電話予約もなしに病院に来ても良いといい、母親は「テキサスでは、電話しても普通1～2週間は待たなければならないのに」と信じられない様子だった。
オリバー先生は「受付も簡単だった。母の身分証をコピーさせてほしいと求められただけで、すぐに待機者リストに母親の名前が入れられた」という。米国では保険や個人情報をすべて伝え、病院の予約をしても、受付時にさらに4～8枚に達する書類を作成しなければならない。住民登録番号さえ教えれば、受け付けられる韓国とは大違いだ。
医師の診察の際、聴診器で聞こえる音に問題はなかったが、念のためX線検査も受けた。母親は「信じられない。待ってから5分後には、医師が話を聞いてくれた」「X線撮影のために別の場所に行く必要もない。結果もすぐに出るの？」と衝撃を受けた。「テキサスではX線を撮っても4日くらい待ってから、結果を電子メールで受け取る」という。
母親の検査の結果、逆流性食道炎が原因の慢性咳だという診断が出て、薬が処方された。母親は「診察費はいくら？ 130万ウォン以上ならカードを使うから。米国だったらメディケア（老人保険）があるので、10万ウォン程度で済みそうだけど」と話した。
しかし、母親の予想とは裏腹に、保険なしで診察費は27ドル（約3万6000ウォン）だった。
母親は「信じられない。予約なしで当日訪問して医師に診断も受けて、X線も撮ったのに。これなら韓国に引っ越さなければならない」と驚いた。病院1階にある薬局にすぐに向かうと、母親は「米国の薬局では、ドライブスルーでも長く待たなければならない。中に入るといつもお客さんが5人ほどいる」と話し、薬剤師の説明を聞いてすぐに薬を受け取れることにもびっくりしていた。
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