2024 年 5月 17日 (金)
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過食・暴食「大食い放送」の代わりに「小食座」が浮上 (下)

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専門家は、最近の小食ブームには、過度な消費と食習慣に対する疲労と反発が根底にあると分析している。

ソウル大心理学科のクァク・クムジュ教授は「経済発展の中で情報と物質が過剰になり、豊かさの中での疲労感、豊かさの中の貧困、豊かさの中の空虚さを多くの人が感じているようだ」と診断した。

加えて「人々は(逆説的に)このような『豊かさの中の貧困』から脱皮し、節制・節約・調節し、自分も軽くなることを楽しんでいるようだ」とも分析している。

◇自身に適した食べ方を

環境に対する関心の高まりが反映された結果だという意見も提起された。

仁荷大消費者学科のイ・ウンヒ(李恩熹)教授は「消費は、基本的に環境と関連しており、われわれが過度に食べたり、たくさん捨てたりすると、環境を汚染する。(最近の消費者は)環境への関心が高まっており、このような面で一脈相通じる」と述べた。

さらに「環境に関心の高い若い世代には、過度に食べたり、たくさん捨てたりすることに反発がある。小食で体を軽くしながら健康に気を付けて、同時に(食べ物の)ゴミも少なくする。この方向を追求しているようだ」と説明した。

医学専門家は多くの量を食べる「過食」にも問題があるが、「小食」も健康上の問題を引き起こしかねないと懸念している。

特に正常体重や低体重の人たちは、むやみに小食を真似してはならないと警告する。「自分に適したカロリーと栄養素を把握して食べること」が最も重要だと助言した。

仁済大ソウル白病院家庭医学科のパク・ヒョナ教授は「メディアに登場する小食の方たちは体重が減っていない。彼らは少しだけ食べているのではなく、体重が維持されるよう自分に必要な分量だけを食べている」と説明した。

また「医学的に自分に必要な量を食べるのが一番良いこと。年齢、性別、体重による基礎代謝率を知り、自分の適正摂取量を把握することが重要だ」と強調した。

正常体重や痩せた人にとって、小食は絶対に良くない。また体重が減少すれば、疾患が生じる恐れもある。「減量をすべき人や、特に肥満関連の疾患があり体重を管理しなければならない人には、小食が役に立つだろう」。パク・ヒョナ教授はこう指摘する。

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