2024 年 5月 18日 (土)
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第3四半期、悲喜こもごも…韓国ネット大手ネイバーとカカオ (上)

ネイバーウェブトゥーン提供(c)KOREA WAVE

韓国の代表的プラットフォーム企業であるネイバーとカカオの第3四半期の利益はプラスとマイナスに分かれそうだ。ネイバーはコンテンツ事業などが成長を牽引し、営業利益も前年に比べ増加するものとみられるが、カカオは売り上げが前年同期より増えたにもかかわらず、営業利益が前年に比べ減少する見通しになっている。

◇成長(ネイバー)/マイナス(カカオ)

韓国の金融情報会社エフアンドガイドは18日、ネイバーの第3四半期(7~9月)の売り上げは2兆4616億ウォン(1ウォン=約0.1円)で、対前年同期比19.65%増となる見通しだと明らかにした。営業利益も3682億ウォンで、対前年同期比11.5%増と見られるという。

一方、第3四半期のカカオの売り上げは2兆2319億ウォンで前年より20.08%増加したが、営業利益は1316億ウォンで前年同期より12.49%減少すると予想している。

国内オンライン広告市場の成長はまだ鈍化したままだが、コマースとコンテンツの売り上げ増加がネイバーの実績をけん引した模様だ。ユジン投資証券は今四半期のネイバーサーチプラットフォームの売り上げは対前年比2.1%増にとどまるが、コマース売り上げは対前年比41.5%、コンテンツは81.5%増加したものと予想した。

ユジン投資証券のチョン・イフン研究員は「第3四半期のネイバーの売り上げと営業利益は、コンセンサスに符合する展望だ。サーチプラットフォームは国内広告市場の成長鈍化で不振だが、コマース取引額の成長率が国内コマース市場の成長率を上回り、好調な実績を継続するとみられる」と説明した。

チョン氏によると、ブランドストアの手数料引き上げやフォシーマークの収益性強化が成長をけん引することが期待される。コンテンツは前四半期のウェブトゥーンの有料利用者数、取引額増加効果が第3四半期にも続くと予想されている。

ネイバーが8月に公開した大規模言語モデル「ハイパークローバーX」と、9月にベータ版を発売した検索人工知能(AI)サービス「キュー(Cue:)」の本格的な成果は来年からになりそうだ。

SK証券のナム・ヒョジ研究員は「ネイバーが今年はAIサービスの公開に焦点を置けば、本格的に実績が上がるのは来年からだろう。第4四半期(10~12月)から企業間取引(B2B)顧客向けサービスが始まり、本格的にAI関連実績を確認できる時期は来年上半期になるだろう」と見通した。

(c)KOREA WAVE

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