
カカオの場合、トークビズ広告売り上げの成長(対前年比5.1%)が停滞したと同時に、エンタープライズ、エンターテインメントなど子会社の人材調整に伴う費用の発生で、今四半期はコンセンサスを下回るという展望だ。ただ、カカオトークのプレゼント売り上げは、良好な成長率を記録すると予想される。
ユジン投資証券のチョン・ウィフン研究員は「まだ(カカオの実績)回復シグナルが遅い。第3四半期の売り上げ、営業利益がコンセンサスを下回りそうだ。コンテンツ部門のカカオゲームズは、新作アレスを発売したものの、その他の売り上げが不振で、前四半期に比べ大幅な売り上げ成長は見込めない」とみる。
また、音楽では、大手芸能事務所SMエンターテインメントの連結反映効果により、前年比で売り上げの成長はある。ただ、償却費用は前四半期に比べ小幅増加する見通しという。さらに、エンタープライズ、エンターテインメントの人材調整に伴う費用が発生したそうだ。
◇カカオトーク改良、効果は限定的
カカオトークの改良も期待されたほど効果はなかったようだ。
SK証券ナム・ヒョジ研究員は「今年、カカオトークの友人タブ、オープンチャットタブの改良によるインベントリの増加、中・小企業を経営する広告主のフル拡大でトークビズの堅調な成長を期待したが、景気不振の影響を受けて予想したほどではなかった」とみる。
両タブトラフィックはまだチャットタブの水準に達していないが、今後の滞留時間増加、地域基盤広告の増加でトークビズは成長すると見通している。
第4四半期からはカカオの新規事業の成果が出るという期待も出ている。
ナム研究員は「ニューイニシアチブ事業の費用負担が高いが、第4四半期からはカカオヘルスケアがデータ基盤血糖値管理サービスを発売し、一番先に成果を見せるだろう。来年は今年に比べニューイニシアチブ事業部の赤字縮小、カカオゲームズなど子会社の実績回復、広告回復を通じて本業の実績が改善されるだろう」と展望した。
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