2024 年 4月 30日 (火)
ホーム経済IT/メタバース杖を捨てて、どんどん歩く…「1.4kgロボット」着けた韓国の高齢者が明るく笑った

杖を捨てて、どんどん歩く…「1.4kgロボット」着けた韓国の高齢者が明るく笑った

(c)MONEYTODAY

韓国の80代高齢者Aさんは最近、家族との外出が怖い。息子夫婦、孫、孫娘と楽しい食事を終えて、ちょっと散歩でもしようとすると、すぐに一人で遅れを取ることになる。そのような時は家族が遅い足に合わせて横で並んで歩いてくれるが、心は穏やかではない。杖に頼ってまともに歩くこともできない自分の姿を振り返ると悲しい。過ぎ去った歳月が薄情に感じられる。

健康保険審査評価院のうつ病・不安障害診療統計(2021年)によると、うつ病患者全体の35.69%が60代以上であることがわかった。同期間、60代以上の人口が全体人口で占める割合が25.15%であることを考えると相対的に高い割合だ。60代以上の老年うつ病の最も大きな原因は「喪失」だ。

引退または親戚の死亡による心理的喪失感もあるだろうが、身体機能の低下による身体的喪失感も少なくない。急激に落ちた身体機能のため、外部活動が大きく制限されるからだ。

ウェアラブルロボットのスタートアップ「ウィロボティクス」は、歩行補助ウェアラブルロボットで問題解決に乗り出した。これまで、体積や重さなどの物理的な問題で、製造現場などB2B(企業間取引)市場を集中的に狙ってきたが、B2C(企業と消費者間取引)市場へと拡大する。そのための技術的な問題も解決した。

ウェアラブル歩行補助ロボット「ウィム」実証事業(PoC)=ウィロボティクスユーチューブ(c)MONEYTODAY

ウィロボティクスの中心的な人材であるイ・ヨンベク、キム・ヨンジェ共同代表、ノ・チャンヒョン最高財務責任者(CFO)、チェ・ビョンジュン最高運営責任者(COO)、イム・ボクマンチーム長は、ロボット業界10~20年のベテランだ。5人ともサムソン電子で同じ釜の飯を食べながらロボットを開発してきた。2021年の設立以後、2年で結果を出すことができた理由だ。

サムソン電子でイ代表はウェアラブル歩行補助ロボット「ジェムス(GEMS)」開発リーダーを務めた。ノCFOとチェCOOはロボット事業化タスクフォース(TF)に合流するほど中心的な人材として活動した。

イ専務は、ウィロボティクスの差別化されたターゲティング戦略も高く評価した。イ専務は「さまざまな技術的限界で現在までB2C市場でまともに成功したウェアラブルロボット会社がなかった。しかしウィロボティクスはB2C市場のニーズを正確に把握し、これにふさわしい製品を実現した」と話した。

ウィロティックスの歩行補助ウェアラブルロボット「ウィム(WIM)」の重さは1.4㎏、大きさは横23.8㎝、縦10㎝だ。従来のウェアラブルロボットに比べ、重さは6分の1程度だ。装着方式も両太ももに布製ベルトをつけ、腰に固定した本体につなげれば済むほど簡単だ。

性能も優れている。ウィムを着用すれば、一般的な歩行をした時に20%、20㎏の物を運ぶ時に14%のエネルギーを節減することができる。昨年、水原(スウォン)市とともに高齢者40人を対象に実施したPoC(実証事業)の結果、参加者全員のうち78%が全体的な歩行能力が向上したと回答した。

(c)MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular