2024 年 5月 1日 (水)
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南極で飛ばしたドローンの4K映像、量子セキュリティー技術でライブ送信…韓国通信大手

(c)KOREA WAVE

韓国通信大手「SKブロードバンド」は17日、量子セキュリティー技術を活用したドローンによる4K映像のライブ送信に成功したと明らかにした。

人や地上ロボットの接近が難しい地域でもデータをハッキングされることなく、安全に現場を調査・確認できるソリューションにより、防衛や環境など産業分野全般に幅広く活用されると期待される。

SKブロードバンドは、通信大手「SKテレコム」などとコンソーシアムを構成し、今年2月、南極においてドローンで撮影した4K暗号化映像を伝送する実証作業を終えたと説明した。

これは昨年6月から科学技術情報通信省と韓国知能情報社会振興院(NIA)が主管する「量子技術事業化発掘や実証事業」の一環だ。これは量子セキュリティー技術、量子センシング、量子コンピューティングなど量子技術を使った技術、装備、サービスを開発する国策事業だ。

南極での実証実験は、韓国の南極観測基地「世宗基地」周辺の生態環境をドローンが撮影、探査する形で実施された。ドローンが撮影した量子セキュリティー技術で暗号化された4K映像をライブで伝送することができ、他の産業分野への応用が期待される。特に、敵と味方の識別や位置追跡、セキュリティーが重要な国防、治安分野での利用度が高い見通しだ。

SKブロードバンドは今回の実証に先立ち保安企業の「KCS」と協力して「国家情報院暗号モジュール検証プログラム(KCMVP)」認証を獲得し「量子暗号ワンチップ」まで搭載し、保安性がよりいっそう強化されたと説明した。

SKブロードバンドはSKテレコムと協力して量子技術関連の国策事業について2020~2023年まで4年連続1位の事業者に選ばれるなど、量子セキュリティー技術を先導している。昨年からシンガポール国営通信社「シンテル」と協力し、シンガポールの公共網に量子セキュリティー技術を適用するプロジェクトも進められている。今後も国内企業と相互協力し量子技術を高度化する一方、多様な公共、民間、海外の分野で商用化を実現する計画だ。

SKブロードバンドのICTインフラ担当、チェ・スンウォン氏は「量子技術による多様な応用サービスの発掘と高度化で商用化支援を強化する。人工知能(AI)ビッグデータ時代に国家機関だけでなく最適な保安サービスが必要な医療、金融など多様な分野に合わせて技術開発とソリューション提供を先導していく」と話した。

(c)KOREA WAVE

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