2024 年 11月 24日 (日)
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北朝鮮ミサイル発射、防げる? 韓国は「100%探知・対応」というが米国の評価は「まだまだ」

在韓米軍のエイブラムス前司令官©AFP=news1

在韓米軍司令官を務めたエイブラムス氏が、24日に報道された米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対する韓国軍の対応能力を低く評価するような発言をし、波紋を呼んでいる。米韓間の戦時作戦統制権の返還問題に関する質問に関連して発言した。

エイブラムス氏の発言は、韓国軍がまだ北朝鮮に対する監視対応能力の相当部分を米軍に依存していると指摘したものとみられる。一部には在韓米軍の終末高高度防衛(THAAD)ミサイルの追加配備の必要性などを念頭に置いたのではないかという観測も出ている。

エイブラムス氏は2018年11月から今年7月まで韓国で勤務した。インタビューで「2019年以前は(戦時作戦統制権返還に)大きな進展がなかったと評価している。だが2019年にはそれまでの3年間より大きな進展を見た」と語った。

ただ「(戦時作戦統制権返還のためには)韓国が(北朝鮮の核・ミサイル脅威による)戦略打撃能力を獲得し、韓国型統合空中ミサイル防御体系を開発・配置しなければならない」と指摘。さらに「これは正直言ってかなり遅れている」と明らかにした。

エイブラムス氏のこうした発言は、戦略的打撃体系と「韓国型ミサイル防御」(KAMD)により構成される現状の韓国軍「核・大量破壊兵器(WMD)対応体系」が、まだ北朝鮮の核・ミサイルの脅威に備えるには足りないという意味だと解釈できる。

©news1

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