2024 年 5月 2日 (木)
ホームエンターテインメントデビュー失敗なら人生暗転、K-POPスターをいかに育成するか…韓国スタートアップの試行錯誤

デビュー失敗なら人生暗転、K-POPスターをいかに育成するか…韓国スタートアップの試行錯誤

(左から)ケイラボカンパニーのキム・ソングク運営総括取締役(COO)、キム・ヒョンギュ、イ・サンファン両氏(c)MONEYTODAY

K-POP人気の高まりを受け、歌手・アイドル志望者が大幅に増えている。大半は10~20代。勉強の代わりにこの道に賭けた若者の中には、デビューに失敗して人生が暗転するリスクも大きい。

◇練習生への道

韓国で歌手やアイドル練習生になるためには、いくつか道がある。芸能事務所の定期オーディションに合格する▽バスキング(路上公演)またはユーチューブ、SNSを通じてキャスティングされる▽サバイバルオーディションプログラムで最終合格者に選抜される――などの方法がある。

しかし、練習生を経てデビューしたとしても、実際に成功を収めるかどうかは別問題だ。最近は、大衆が求めるレベルも高くなり、相当の実力でなければ多くのファンを獲得することは難しい。人気が集まらず、「失敗したアイドル」として忘れられる人が大半だ。

持続可能なK-POPのスターを作っていくためには、▽優れた実力の志望生と練習生を輩出すること▽失敗しても夢に向かって進むことができるよう支援する――など、二つのポイントが必要だ。

◇最前線スター輩出

歴史のある企画会社が力を持つ一方で、K-POP文化の最前線で活躍するスタートアップもある。なかでもK-POPスターの教育面で注目されるのが「ケイラボカンパニー(K-Lab Company)」だ。

ケイラボは、K-POP従事者のためのキャリアプラットフォームを運営する「コネクサスラボ」と、K-POPミュージシャンアカデミー「モダンK実用音楽学院」が最近合併して誕生したK-POP人材育成専門企業だ。

コネクサスラボは、教育修了生を累積1万人余りを輩出し、230人余りはK-POPエンターテインメント会社と放送会社、コンテンツ会社など主要企業に合格させた。

モダンK実用音楽学院は、2010年から実用音楽入試生2800人余りを合格させた記録を持っている。これまでMAMOO(ママム)のソラ、EXO(エクソ)のチェン、BTOB(ビートゥービー)のウングァンとチャンソプ、PENTAGON(ペンタゴン)のフイらを輩出してきた。

この2社が合併することによって、音楽産業と関連教育から制作、デビューまで全て可能な事業モデルを作ることが可能になった。業界の就職準備生を対象に進めてきた専門教育からさらに進んで、K-POP音楽レーベル(小規模企画会社)創業教育プログラムも公開する計画だ。

◇業界人の育成も

Kラボカンパニーは、K-POP業界のさらなる拡大を目指す。

イ・サンファン代表は「アイドルだけでなく、ソロのシンガーソングライターも発掘できる。アーティストになれなくても、エンターテインメント産業就職教育を提供し、業界の中で役割を果たせるよう支援していく」と話した。

キム・ヒョンギュ共同代表は「アカデミーが持つ小劇場のようなインフラを活用してK-POPを学ぶ学生たちと卒業生らが有機的に助け合える場所にもなるだろう」と話した。

国外でのK-POP人材の発掘・育成にも努める。イ・サンファン氏は「海外の人材を教育して韓国に連れてきたり、彼らが現地で制作に参加したりする時、私たちがエージェンシーのような役割をすることも計画している」と語った。

◇日本市場をターゲット

第一に、日本支社の設立を推進する。キム・ヒョンギュ氏は「日本が『しっかりとK-POPを支持してくれるとても大きな市場』だということを感じている」と語る。

最近、日本市場を狙って「キャッチング」というプラットフォームも発表した。

日本の利用者が、K-POP専門家からオーディションを受けたり、アーティストになるための心構えなど専門的な助言をオンラインで受けたりすることができる。

キム・ヒョンギュ氏も専門家として参加する。彼は芸能プロダクションの「CUBEエンターテインメント」と「RBW」で新人担当を務め、Apink(エーピンク)やBTOB、MAMOO、(G)I-DLE(ジー・アイドゥル)などの発掘で役割を果たし、プロデューサーや作曲家としても活動している。

(c)MONEYTODAY

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