韓国のアイドルグループ「ASTRO(アストロ)」のメンバーで俳優のチャ・ウヌ。2014年、映画「ドキドキ私の人生」で演技を始め、16年にASTRO(チャ・ウヌ、ムン・ビン、ユン・サンハ、MJ、ジンジン、ラキ)のメンバーとして歌謡界にデビューした。「マンチッナム」(漫画を破って出てきた男)や「チェチャチャ」(最愛は最愛で、チャ・ウヌはチャ・ウヌ)など、そのビジュアルをたたえる言葉は多い。しかし、チャ・ウヌは現在の人気に安住せずその瞬間に最善を尽くしている。
チャ・ウヌは昨年12月30日に初公開された動画配信サービス「THING(ティービング)」オリジナルシリーズ「アイランド」(脚本オ・ボヒョン、演出ペ・ジョン)で初めてのファンタジー、アクション物に挑戦。地上最高で最年少の駆魔司祭ヨハンを演じた。同名の漫画とウェブトゥーンを原作とする「アイルランド」は世の中を滅ぼそうとする悪に対抗して戦わなければならない運命を持った人物たちの旅程を描いたドラマだ。
チャ・ウヌ出演のニュースは公開前から大きな関心を集めた。チャ・ウヌは「実は原作がある作品には長所も短所もある。キャラクターを視覚化できるのが良い点だが、そこに閉じ込められることもありうるというのが短所のような気もする。だから長所をもう少し発展させて立体的で躍動感のある表現をしようとした」と話した。
ヨハンは駆魔司祭であると同時に20代の青年だ。チャ・ウヌは「原作を見ればヨハンがヘッドセットでK―ポップを聞いたりピアスをしていたりもする。少年のようで20代の男のようなヨハンの姿をありのまま表現したかった」と明かす。監督は「ピアスなしで行こう」と言ったが、チャ・ウヌは「ヨハンの姿を極大化したくてピアスをすれば良いという意見を出した」のだという。
少年のような駆魔司祭のキャラクターにチャ・ウヌのビジュアルが加わり、視聴者の反応は上々だった。特に司祭服姿が話題になり、チャ・ウヌは「良い反応に感謝している。普段着たことのないスタイルだったので、とても良かった。キャラクターに一歩近づいた感じだった」と語った。
アクションシーンのため3カ月間、トレーニングを積んだ。演技中にはけがもした。チャ・ウヌは「撮影場所が山で道が悪かった。前や後ろに転がる場面が多く、石が体に刺さってけがをしたこともあるが、元気に撮影を終えた」という。「アクションはジャンル的に見れば私にとって挑戦だったが、振り返ると楽しくて面白かった。学んだことは多い」
ただ、彼の演技力の成長に拍手を送る視聴者もいれば、やや物足りないと感じた人もいた。
彼は演技力に対する質問に「(演技とは)すればするほど難しい。謙虚に受け入れようと思う。何よりも心から臨むことが重要だと思う」と打ち明けた。
パート2に向けてチャ・ウヌは心を新たにし、こう願っている。「アクションのスケールも大きくなる。またヨハンの悩みと成長をどのように表現したのかもよく見てほしい。多くの方に見ていただき、ヨハンもたくさん愛してほしい」
(c)STARNEWS