
自分をいつも世話してくれる人を、大切な子猫たちが待つ寝床へと「直接案内」する野良猫の動画が、韓国のインターネット上で大きな話題を呼んでいる。動画を見た人たちからは「母猫の深い信頼が伝わってくる」「子猫たちに『私たちの(缶詰を開けてくれる)お世話係さんだよ』と紹介しているみたい」など、感動の声が相次いでいる。
動画の主人公は、あるオフィスの周辺に暮らす野良猫の「コグマ」。撮影したオフィス関係者の家族は、裏山から下りてくる野良猫たちに普段から餌を与えて温かく見守ってきた。コグマも普段は、この人の出退勤時間に合わせて4匹の子猫を連れて現れ、ご飯を食べていたという。
ところがある日、コグマは子猫を連れず、1匹だけで姿を現した。そして、この人に向かって何度も鳴き声を上げると、数歩歩いては後ろを振り返り、ついて来ているかを確かめるような仕草を繰り返しながら、ゆっくりと歩き始めた。手招きされるようにコグマの後を追い、たどり着いた場所は壁の裏の狭い隙間。コグマがそこでもう一度鳴くと、隠れていた子猫たちが1匹、また1匹と姿を現した。そこが、コグマ一家の本当の寝床だった。
撮影者は当時を振り返り、「コグマが私を『悪い人じゃない』と信頼し、子猫たちを引き合わせてくれたように感じた。まるで『お腹が空いたり、具合が悪くなったりしたら、この人のところへ行きなさい』と教えているかのようで、胸が熱くなった」と語る。
発見当時、子猫たちの健康状態は芳しくなかったが、この人が動物病院で薬を処方してもらい、懸命に世話をしたことで元気を取り戻した。その後、4匹のうち2匹は姿を消してしまったものの、現在はコグマと残った2匹、そして最近新たに加わった子猫1匹が、オフィスの敷地内を行き来しながら暮らしている。
猫たちが過ごす場所は、この人の家族が所有する私有地で、前後に庭や花壇がある比較的安全な環境だ。すでに元野良猫の「マンゴ」を家族として迎え入れているこの人は、コグマ一家の里親探しも試みたが容易ではなく、住み慣れたこの場所で安全に暮らすのが最善だと判断した。
今後は個体数が格段に増えないよう、不妊・去勢手術(TNR)を進めながら見守っていくという。「周辺は餌を探すのが難しい環境のため、時折ほかの猫もやってくる。健康管理をしながら、猫たちが安心して休める安全な空間を作って、これからも温かく世話を続けていきたい」と話している。
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