2024 年 5月 6日 (月)
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「サムスン家電かLG家電か」一度の選択が一生続く

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韓国の家電業界で最近、オーダーメード型がトレンドとして定着したようだ。代表企業であるサムスン電子のビスポーク(BESPOKE)、LG電子のオブジェットコレクション(Objet Collection)のコンセプトが出現してから3~4年が過ぎ、さまざまな製品群の家電を一つのコンセプトにまとめるのが一般化したためだ。

コンセプト家電の拡大はマーケティング戦略以上の意味を持つ。集めれば集めるほど、家の中のインテリア完成度と調和を高めるためだ。両社は、複数の製品を一度に購入する際、割引幅を拡大する手法が続けられている。コンセプト家電の特性が、市場での「勝者独占」の性格を強化することになる。

ある業界関係者は「集めるほど完成度が高くなるという特性のため、初めて選択したブランドを一生使用する可能性が高くなる。韓国の場合、マイホームを求める人や、結婚する20代後半~30代前半の消費層に対する注目度も高くなる」と分析する。

各ブランドはハードウェアの統一性を超え、ソフトウェア中心の生態系の確立にも積極的に乗り出している。アプリを通じて、テレビと冷蔵庫、エアコン、掃除機など家電を連動させ、簡単に制御できるシステムだ。サムスン電子のスマートシングス(Smart Things)、LG電子のシンキュー(ThinQ)が代表的だ。これらの企業は、アプリで各家電を活用できるチップを共有したり、アップグレード機能を提供したりするなど、独自のコミュニティ構築にも努めている。

業界では、こうした変化がこれまでの競争構造に変化を呼び起こすとみている。

単純に言えば、消費者が冷蔵庫を購入する時、「何がより性能が良いのか」だけを問うわけではないという説明だ。デザインの統一性はもちろん、利便性などの要素を考慮するようになり、製品一つが全体の売り上げを引き上げる可能性も生じる。必須家電である冷蔵庫や洗濯機などの役割はさらに大きくなる。

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