2024 年 4月 30日 (火)
ホームエンターテインメント「イカゲーム」美術チーム参加…エバーランド・ブラッドシティに注目

「イカゲーム」美術チーム参加…エバーランド・ブラッドシティに注目

ブラッドシティ6(エバーランドYouTubeキャプチャー)©news1

韓国最大テーマパーク「エバーランド」(京畿道龍仁市)の「ブラッドシティ」が今年、過去最大のビジュアルとコンテンツで緊張感を演出する。米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)オリジナルドラマ「イカゲーム」を手掛けたチェ・ギョンソン美術監督の美術チームが参加しているためだ。

「ブラッドシティ」は、エバーランドハロウィン祭り期間(11月20日まで)に開催される恐怖体験。ホラーマニアに「恐怖体験の聖地」として知られている。

エバーランドのYouTubeチャンネルでは、これに合わせてチェ・ギョンソン美術監督のインタビューが公開された。そこには「ブラッドシティ観戦ポイント」が盛り込まれている。

チェ・ギョンソン氏は2014年から2年連続で韓国の映画賞「大鐘(テジョン)賞」美術賞を受賞し、映画美術分野で「名匠」に挙げられる。チェ・ギョンソン氏は「イカ・ゲーム」で今年3月、米美術監督組合賞を受賞したのに続き、米エミー賞でプロダクションデザイン賞を受賞した。非英語圏美術監督がエミー賞候補に上がったのはチェ・ギョンソン氏が初めてだ。

チェ・ギョンソン氏は「いろいろなところから空間演出のオファーが入ってきた。(その中で)エバーランド側から新しいハロウィンテーマパークを企画しているという話を聞いて、私たちのチームはとても喜んだ。スケジュールは忙しいが、挑戦する気持ちで4人のチームが1カ月ほど徹夜で製作した」と明らかにした。

チェ・ギョンソン美術監督(エバーランドYouTubeキャプチャー)©news1

◇差別化された映画的なセット

チェ・ギョンソン氏はこれまでのエバーランド空間イメージとは差別化された映画的なセット、あるいは映像とメディアを融合した構造物に的を絞った。

ブラッドシティ6は、アルパイン地域一帯を巨大な鉄道駅に変貌させた。ゾンビでいっぱいの都市を脱出するために199番急行列車(Tエクスプレス)に乗らなければならない、というストーリーをもとに恐怖体験を繰り広げる。

鉄道駅は脱線した汽車、鉄路、トンネル、ネオンサインなど、背筋がぞっとするような陰惨な雰囲気と圧倒的な規模をもって、没入感を得られるように製作された。実際、汽車2両を空輸し、ゾンビに破壊された列車として実感できるように演出した。

ブラッドシティゲートにはパナソニックの3万ANSILUMEN4K超高画質プロジェクターを活用し、ぞっとする雰囲気を映像で生々しく表現している。

ブラッドシティ6(エバーランドYouTubeキャプチャー)©news1

◇没入感を強化

特設舞台ではゾンビと人間が追いつ追われつの死闘を繰り広げる「クレイジーゾンビハント」公演がある。身長が3メートル以上の超大型ゾンビが街に突然現れ、参加客と「ハロウィンフォトタイム」を持つ。

最終目的地である「Tエクスプレス199」は入口、待機動線、搭乗、降車に至るすべての体験過程にホラー演出を拡大し、没入感を強化した。

「イカゲーム」で披露された美術チーム特有の強烈な色合いと多様なイメージは、ブラッドシティ6にも反映される。映画「ブレードランナー」「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の雰囲気とオブジェをモチーフにした。

©news1

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