カカオエンターテインメントのオリジナルウェブトゥーン・ウェブ小説IPは、海外利用者を集める原動力だ。実際、北米ウェブトゥーンプラットフォーム「タパス」売り上げ全体の70%が、1%未満のカカオエンターIPから出ている。
先月発足したタパスエンターテインメントも10万人の北米現地クリエイターとコラボし、「グローバルIP発掘基地」の役割を果たす見通しだ。
タパスエンターテインメントはタパスと北米ウェブ小説プラットフォーム「ラディッシュ(Radish)」「ウシアワールド(Wuxiaworld)」が合併して誕生した。これに加え、IVE(アイブ)やMONSTAXなど所属アーティストたちのグローバル音源売り上げも急速に成長している。
他のゲーム会社に比べ海外売り上げの割合が小さかった「カカオゲームズ」もグローバル市場の開拓に乗り出した。
「オーディン:ヴァルハラライジング」は台湾進出1カ月で500億ウォンの売り上げを出し底力を見せた。また、カカオゲームズは来年上半期オーディンを日本、北米、欧州に順次披露する。「エバーソウル」「ディステラ(DYSTERRA)」など新規ゲームのグローバル発売も控えている。
「カカオモビリティ」もグローバルモビリティ仲介プラットフォーム「スプリット」と提携し、欧州でカカオTローミングサービスを披露する。カカオTアプリで現地の車両を呼び出すサービスで、まずドイツで始めて、英国やフランス、スペインなど22カ国に拡大する予定だ。
カカオ本社もグローバル進出の抱負を明らかにした。
カカオトークオープンチャットをもとに「オープンリンク」アプリを発売し、多様なグローバルサービスと連携する予定だ。
カカオトークは知人間のコミュニケーションが中心であるため、海外にサービスを広げるのが難しかった。だが、オープンチャットは不特定多数が趣味や関心事を通じて集まる空間であるため、時空間の制約が少ないと判断している。
例えば、K-ウェブトゥーンが好きな外国人がカカオウェブトゥーンのオープンリンクでグローバルファンと交流して作品に関して話し合えるようにする。
さらにカカオはK-ファッション・ビューティーもグローバルに拡張する。7月には日本や北米を対象に「ジグザググローバル」アプリを発売した。ジグザグは昨年、国内で年間取引額1兆ウォンを達成したファッション・ビューティーコマースプラットフォームだ。
カカオ関係者は「今年の海外売り上げが40%以上成長し、3年内に海外売り上げの割合を30%まで増やすことが目標だ。K-コンテンツという武器で『ビヨンドコリア』というミッションを達成したい」と話した。
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