アイドルグループWINNER(ウィナー)のメンバーが25日夜放送のチャンネルAバラエティー番組「オ・ウニョンの悩み相談所」に出演した。WINNERはデビュー9年目。「(メンバー同士)率直に話すこともあるが、話さない部分もある」と語り、メンバーの間にある見えない壁と、距離感に対する悩みをそれぞれ打ち明けた。
番組でWINNERのメンバーはそれぞれ、本音を明かしている。
「辛いことはあまり打ち明けない。何かに遮られている感じ」(カン・スンユン)
「けんかする原因自体を作りたくない」(キム・ジヌ)
「メンバーたちが敏感になったと感じる。コミュニケーションがうまくできない」(イ・スンフン)
「深い谷間に溜まっている感じ。問題がなければあえて話す必要がない」(ソン・ミンホ)
◇個人的な痛みや悩み、話さない
WINNERは、当初からメンバー間で個人的な痛みや悩みを話のテーマにはしないと決めたといい、「アイドルグループだけの特殊な関係」である点を強調した。これに対してゲストの悩みを聞いてアドバイスする立場の司会者オ・ウニョンは「あまり本音を言わないのは問題がある」と指摘した。
「状況判断ができなかったり、コミュニケーションが取れなかったりして誤解が生じる可能性もある」。その一方で「敏感な話をいきなり打ち明けるのも簡単ではない」と理解も示した。
番組ではWINNERの控え室での様子も公開された。
ソン・ミンホは一人微動だにせず、携帯電話に見入っている姿が目を引いた。隣にイ・スンフンが座っても、ソン・ミンホは何の反応も示さず、食事もダイエットを理由にかたくなに拒否した。
しんどそうにしているソン・ミンホを見て、オ・ウンヨンは「かなり無理しているように見える。(精神的に)若干大変な状況だ。メンバーが嫌なのではなくソン・ミンホ自身が辛い状況にあるようだ」と判断した。ソン・ミンホがエネルギーを蓄えるため、メンバーと少し距離を置いているように見えると分析した。
また、こうしたソン・ミンホの姿は「外の人がみれば、良く見えないかもしれない」とも述べた。
◇メンバー間の独特の人間関係
WINNERは積極的なコミュニケーションは取らない。それぞれが与えられた役割で最善を尽くしている――オ・ウニョンは、こう判断している。「WINNERは過度な干渉や境界を越える不都合な行動をしない」。WINNERのメンバー間には、独特の人間関係がある。オ・ウニョンは、WINNERのMMPI検査(「イエス」「ノー」の質問を繰り返し、総合的に人格を測定する検査)の結果をもとに個々人の特性を鋭く分析した。
ちょうど、キム・ジヌが最近、祖母を亡くしたことによる悲しみと辛さを吐露した。WINNERのメンバーらはこの日初めて、キム・ジヌの祖母の訃報を知り、衝撃に包まれた。キム・ジヌは「悲しい気持ちをメンバーと分かち合いたくなかった」と話し、心に秘めていた思いを打ち明けたりもした。オ・ウニョンがキム・ジヌに「十分な哀悼が必要だ」と助言すると、キム・ジヌは目頭を赤くした。
◇辛い症状を経験
番組でソン・ミンホは、2017年にパニック障害と双極性障害の症状が現れたことを告白した。初のソロ曲の成功とともに、芸能界の大物として浮上し、多忙な日々を送った。辛い症状を経験し、撮影が終わってから1人で泣いたこともあったという。「撮影をしていないと、人生が悲劇のように感じられてしまう。1人でいる時間はとても苦しい」。こう明かし、メンバーが知らなかった痛みを告白した。「良くなるだろうか」。ソン・ミンホはこうも語った。
楽しいという感覚がない。ごく平凡な日常でさえ辛い時がある。創造的インスピレーションが消えるのではないかという不安も心配の一つだ。「ファン以外に、虚しさを埋めてくれる意味のある対象が、あまり思い浮かばない」。家族を頼りにする方ではない。家長の役割を果たし、大事に思っている。「だが、思う存分休める巣のようには感じられない」という。
ソン・ミンホはまた、最近、悪化した父親の健康状態を伝えたりもした。
創造的で芸術的でなければならない――ソン・ミンホはこんな強迫観念に悩まされているようだ。この状況に、オ・ウニョンは「心配になる」と漏らした。休息をしっかり取るようアドバイスし、「芸術的な感覚のない時には、休む必要がある」とも求めた。
最後にオ・ウニョンは「WINNER IS YOU」の言葉とともに、WINNERが元気に活動できるようエールを送った。
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