若者減の危機、2軍団が解体
◇BTS入隊で一息ついた軍
韓国で少子高齢化が進み、国家経済の根幹を成す生産年齢人口が減少する。これに伴い、陸軍の2軍団が消滅するとみられている。
その中で、軍当局は「BTSの入隊発表」で一息ついた。
イ・ジョンソプ(李鍾燮)国防相とイ・ギシク(李基植)兵務庁長が「軍としては代替服務(兵役特例)の拡大は不可能だ」とクギを刺した後で、JINの入隊発表が飛び出したからだ。
軍当局は最近、「イデナム」(20代男性)が重視し、政治的意味が浮上している「公正性」の主張について精査している。
見方を換えれば、BTSのメンバーが「兵役公正性を象徴する存在」となった形だ。軍当局としては、人口減少時代の突破口にしようとしている「兵役特例の縮小」の追い風となったという観測も出ている。
◇国防相「服務、それが人気」
軍当局は10月21日、国会でBTSの入隊が軍の人気を後押しするとの認識を示したうえ、特例縮小の必要性にも言及した。イ・ジョンソプ国防相は8月、「軍に服務すること自体を非常に高く評価する。それが人気に役立つだろう」と話した。
10月4日の段階で「兵役義務という公正性と公平性の次元で考えれば、服務が望ましい」としながらも、特例を拡大する方向に法が改正されれば従うと話した。
兵役に関連して、補充役制度というものがある。持病などを抱えた人を社会・行政業務の支援に就かせ、それを兵役の代わりとするものだ。制度の中には純粋芸術家やスポーツ選手も含まれる。
イ・ギシク兵務庁長は今年8月の段階で「補充役制度は過去に兵力が多い時に導入したものだ。兵力が減っている現時点では、この補充役制度全般に対する検討は必要だ」と述べていた。
軍の展望によると、常備軍は人口減少により2017年の61万8000人から2026年には50万人と、19%減る。陸軍は常備軍の急減によって、2個軍団(2021年8個→2026年6個)と2個師団(2021年35個→2026年33個)を解体する計画だ。
(つづく)
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