2024 年 5月 19日 (日)
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[KWレポート] 世界へ、K-コンビニ (3)

海外MZ世代「イカゲーム」店舗追い求め

ベトナムの顧客が、ベトナムGS25に設置されたフォトゾーンで認証写真を撮影している(写真=GS25提供)©NEWSIS

韓流コンテンツの世界進出とともに、韓国発「K-コンビニ」が海外市場に拡大しています。現地でどのようなビジネスを展開しているのか取材しました。(シリーズ3/4)

◇韓国に馴染みのある海外消費者

昨年、ネットフリックスドラマ「イカゲーム」が公開された後「意外な場所」に注目が集まった。

主人公のソン・ギフン(イ・ジョンジェ役)とオ・イルナム(オ・ヨンス役)が再会し、ラーメンを食べて焼酎の杯を傾けた場所は、まさに韓国の「コンビニ」だった。

K-文化が盛り込まれたこの場面が公開されると、撮影場所だったソウル市道峰区双門洞にあるコンビニCUの店舗は、海外のファンの観光名所となった。

韓国に居住する外国人は、そのコンビニ前のパラソルで写真を撮り、各種SNSにアップし、海外のファンの興味を刺激した。

このように海外でコンビニCUに対する視聴者の関心が高まり、CUはパートナー会社の強力な要請でイカゲームに出てきた食べ物である「タルゴナゲーム」をモンゴルとマレーシアに輸出した。

◇K-コンテンツに対する好感

コンビニGS25を舞台とした「韓ド」(韓国ドラマ)「コンビニセッピョル」は、中国最大OTT「愛奇芸」(アイチーイー、iQIYI)を通じて2020年6月にベトナムで放映された。

当時、ベトナムに進出したGS25を訪ねて写真を撮る客が急増。入口には「コンビニセッピョル」の記念撮影ブースが設置され、ドラマの主人公である俳優チ・チャンウクがサインしたGS25ユニフォームと「コンビニセッピョル」の公式ポスターなど、関連景品の贈呈イベントも開かれた。

K-コンテンツに対する好感が、K-コンビニに対する関心と興味につながった結果、「コンビニセッピョル」の放映期間(2020年6月)にベトナムGS25の売り上げは、前月に比べ30.5%も伸びた。

K-コンテンツとK-コンビニの相乗効果を十分享受したGS25は昨年、モンゴル進出のタイミングを「コンビニセッピョル」の現地放映に合わせた。

このように海外のMZ世代など、消費者のK-コンテンツに対する好感が、K-コンビニにも及んでいる。「コンビニがすなわち韓国の文化」という認識が広がり、韓国文化に接しようとする海外ファンがコンビニを訪ねる事例が増加した。現地に進出した企業等は、K-コンテンツを競争力として前面に押し出している。

◇K-フードが海外現地店舗で人気

GS25が2018年にベトナム進出を開始してから4年で店舗数を186店に拡大できた要因の一つは、K-フードを積極的に取り入れたことだ。GS25で販売する商品の中で、即席トッポッキ、韓国アンパン、ラッポッキなどK-フードは、売り上げの順位が5位内に入り、現地の消費者から愛されていることがわかる。

マレーシアに進出したCUも売り上げ全体の中で韓国のものが60%に達する。CUの現地売上1~2位の品目はトッポッキ2種で、1日に4000カップずつ売れる。

イーマート24もマレーシア攻略の先鋒にK-フードを掲げた。イーマート24はマレーシアに進出した当時、韓国の街頭料理を現地で味わえるよう、韓国のインスタント食品MD(商品構成)戦略まで作った。

その結果、現地店舗の売り上げの半分はカップ飯、トッポッキ、タッカンジョン、かき氷、おにぎりなどK-フードを含めたインスタント食品が占めている。カップ飯とトッポッキ、タッカンジョンは1日最大1000個売れるほど人気が高い。

(つづく)

©NEWSIS

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