2024 年 4月 20日 (土)
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[KWレポート] 韓国メタバース最前線 (3)

サブキャラブーム

ネイバージェット「ゼペット」(c)NEWSIS

◇「私の代わり」アバターが趣味を楽しみ、お金も稼ぐ

仮想世界でアバターを作り、手作りアイテムを売って金も稼ぐ。ブロックチェーンとNFTはメタバース内の技術として活用され、仮想経済生態系で核心的な役割を担う。家や建物、土地も売ることができ、企業はメタバース内に商店をオープンする。

自身の「サブキャラ(別の自我)」で遊びを楽しむMZ世代が増えている。いわゆる「サブキャラ」旋風が吹き、仮想世界でアバターを作って意思疎通するメタバースプラットフォームが注目を集めている。利用者はアバターで意思疎通し、社会、文化、経済活動を楽しむ。既にデジタル文化に親しんでいる10代の青少年は、仮想現実でサブキャラアバターとして活動することに慣れている。

グローバル企業も続々とメタバースブームに参入した。米国で未成年者に大きな人気を集めているメタバースプラットフォーム「ロブロックス」は昨年、ニューヨーク証券取引所に上場し、今年9月の利用者数は5780万人に達した。フェイスブックは社名を「メタ(META)」に変え、メタバースで稼ぐと宣言した。

◇アバター活用のメタバースが人気

韓国でも新たなメタバースプラットフォームが次々と生まれている。ネイバージェット「ゼペット」、SKテレコム「イーフレンド」など、アバターを活用したメタバースプラットフォームが発売されている。カカオは系列会社のネプチューンやカラーバースなどとともにオープンメタバースプラットフォーム「カラーバース」の発売を準備している。

ゲーム会社各社のメタバース競争も本格化している。ネクソンは「メイプルストーリー」を基盤としたメタバースサービス「メイプルストーリーワールド」を公開し、本格的なサービスを始めた。NCソフトは10月、多様なオンラインの集まりを楽しめる新規メタバースプラットフォーム「ミニバース」を公開した。

SKテレコムのメタバースプラットフォーム「イーフレンド」(写真=SKT提供)(c)NEWSIS

単純な3Dを越えて、現実世界そのままの「実写」に基づくメタバースで差別化を図る企業も増えている。

モバイルゲーム会社「Com2uS(カムツス)」は、実生活をそのまま移した世界初のメタバースインフラストラクチャー「Com2uS」を来年発売する。ロッテ情報通信は、子会社カリバスとともに、次世代超実感型メタバースサービスを準備している。現実感を大幅に強化したコンテンツを基に決済機能まで備えている。

これらメタバースプラットフォームすべてが3次元(3D)アバターというサブキャラを作ることができ、互いにコミュニケーションを取りながら「実生活」で暮らすという共通点を持つ。

◇サブキャラで意思疎通

10代の間では「サブキャラ」を作って意思疎通することが新しい文化として定着した。世界で3億4000人余りの利用者がいる「ゼペット」は、80%が10代の青少年だ。彼らは「ゼペット」でアバターを個性的に彩ることに熱狂し、現実のような社会・文化的活動を展開する。仮想空間での自我は現実世界のそれと同じくらい重要だ。

「ゼペットアバター」で作った韓国の女性グループ「BLACKPINK」のミュージックビデオは、ユーチューブでなんと7200万ビューを記録した。「ゼペット」で開かれたファンサイン会は8日間で3000万人を突破。グッチ、ナイキ、コンバース、ディズニーなどのブランド品も「ゼペット」に入店し、収益を創出する。

サブキャラブームは流通業界、ファッション業界、放送業界など各種産業に広がっている。メタバースプラットフォームに売り場や体験空間を開いて顧客と意思疎通を図ったり、仮想空間に集まって業務会議、ミーティングなどを進めたりする。

韓国の政界では、自分に似たアバターを利用し、仮想空間で出馬宣言や公式な抱負を伝えたりもする。専門家は、このようなサブキャラ活動の増加がメタバース時代を進化させていると見ている。

(つづく)

(c)NEWSIS

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