2024 年 7月 22日 (月)
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[KWレポート] 仮想人間が押し寄せてくる(6)

投資家が注目する仮想人間の関連企業

仮想人間広告モデル「ロージー」©news1

広告モデルやアナウンサー、銀行員、アイドル――。「人間固有の領域」と思われていた分野で、人工知能(AI)技術により誕生した仮想人間が縦横無尽に活動しています。「彼ら」が切り開こうとしている世界にどのような未来が広がっているのか考えてみます。(シリーズ6/計8回)

ディープラーニング(音声認識や画像識別など人間の働きをコンピューターに学習させること)を基盤とした映像・音声合成技術を活用し、「対話型AI(人工知能)ヒューマン」を開発するスタートアップ(独自のアイデアで新たな価値を生み出す企業)ーーそれがAI専門企業ディープブレインAI(Deepbrain AI)だ。

ディープブレインAIに初期投資したKBインベストメントのキム・ジェホン常務は、投資に踏み切った背景をこう説明している。

「ディープブレインAIは成長性が高い企業だ。同社が独自に開発したAI技術は、そのほとんどが高成長するコンテンツ産業に適用でき、2019年には20億ウォン(約2億円)を売り上げた。何より電気・電子工学、脳科学、AI分野の専門家など優秀な人材が確保されていて魅力的だった」

この分野には「新星」も現れた。仮想「顔」専門スタートアップのディーオービースタジオ(dob Studio)だ。

顔だけを仮想合成してつくった「ルイ」は、韓国観光公社名誉広報大使と椅子専門企業パトラのブランドモデルに抜擢され、有名になった。最近は、視覚効果(VFX)専門企業デクスタースタジオ(Dexter studios)から、10億ウォン(約9億円)の戦略的投資を受けた。メタバース(巨大仮想現実空間)のオリジナル技術として有効に活用できるよう、新たなキャラクターやコンテンツを制作し、さまざまな分野で活用する計画だ。

このほか、ゲーム会社ネプチューン(neptune)が2020年11月、仮想人間「スア」の製作会社オンマインド(On Mind)を15億ウォン(約1億4300万円)で買収した。続く2021年8月にはデジタルアイドルを育てるディープスタジオ(Deep Studio)とパルスナイン(Puls Nine)に投資した。AIによって人の声を形にするライオンロケット(Lion Rocket)は2020年、キウムインベストメント(Kiwoom Investment)などから10億ウォン規模のフリーシリーズA(ベンチャー企業への投資会社による資金投入前の段階)での投資の誘致に成功した。

LBインベストメントのク・ジュンフェ専務取締役はこうした業界の将来性を次のように分析する。

「投資家たちはディープテック、ハイテク技術を保有する企業に注目する。こうした技術を持っているのは、最近では仮想人間の関連企業だ。メタバースと多様な産業に事業の領域を拡大する可能性が高く、投資業界も熱い視線を送っている」

(つづく)

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