2024 年 6月 22日 (土)
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[KWレポート] 「メタバースの宇宙」狙うカカオユニバース (1)

“非・知り合い”の間もつなぐ

オンライン記者懇談会で発言するナムグン・フン代表(カカオ提供)©news1

韓国のネット大手カカオがこのほど、「ビヨンドコリア(Beyond Korea)」「ビヨンドモバイル(Beyond Mobile)」を掲げて、拡張性を重視したメタバースサービス「カカオユニバース(Kakao UNIVERSE)」を公開しました。カカオはどんなデジタル空間を目指しているのでしょうか。(シリーズ1/2)

◇「カカオトーク」オープンチャット基盤

カカオユニバースとは――。

知り合いの間で使われる国民的メッセンジャーアプリ「カカオトーク」を、“非・知り合い”の間でも関心事をつなごうというものだ。これによって、カカオは利用者数を拡大し、グローバル進出を加速させる戦略を抱く。

今年6月7日、カカオがオンラインで開催した記者懇談会にナムグン・フン代表の姿があった。そこで、ナムグン代表は、カカオの多様なサービスを関心事ベースで連結した「カカオユニバース」を「カカオが示すメタバースの方向性」と位置づけた。

「カカオユニバース」の“最初のボタン”として整えているのが「オープンリンク」サービスだ。

趣味や場所、人物など、共通の関心事を持つ利用者が集まり、コミュニケーションを楽しめる場だ。そこには、カカオトークのオープンチャットの技術が使われる。

このオープンリンクに、カカオコミュニティを通じてサービスされるゲーム、ニュース、ショッピング、コンテンツを連結して提供する。それによって、利用者が共通の関心事についてコミュニケーションできる空間を設けるわけだ。

例えば、グルメに興味のあるユーザーが、有名シェフの運営する「カカオブランチ」を訪れる。そのブランチに接続された「オープンリンク」をクリックすれば、食事に対する関心事を共有でき、「グルメツアー」「料理教室」などのイベントを自ら作り上げて楽しむことができる。

「カカオユニバースは、個別のサービスを一つにまとめるもの」。ナムグン代表はこう強調する。「マーベル(MARVEL)」のそれぞれのヒーローが、一つの世界観として集約されていることに似ている――とも表現した。

ナムグン代表はカカオ共同体のすべてのサービスを“一つのヒーロー”とみなす。「世界中のすべての関心事がつながるような新しい世界を作り、関心事に合わせた多様なサービスを再定義し、拡張する」。こう言い切った。それが関心事を連結する「オープンリンク」だ。カカオは来年上半期に、これを披露する。

「オープンリンクは、カカオが運営するサービスであるだけでなく、カカオ共同体サービス全体に接続できる。さらに外部の世界まで一つにつなぐ役割を果たすだろう」。ナムグン代表はこう期待を寄せる。

©news1

◇「グローバル連結」加速

カカオが“非・知り合い”や、関心事ベースの連結を強調しているのは、韓国国内に限らず、一つの関心事によって「グローバルな連結」を加速化させたい、という意図が込められているようだ。

そこで準備されているのが、カカオ共同体のひとつ「カカオブレイン」とのコラボだ。

例えば、日本のピッコマによってサービスが展開されている「キム秘書はいったい、なぜ?」というウェブトゥーン。これにオープンリンクを連結すれば、日本や韓国、インドネシアの利用者がチャットルームで出会うことになる。そこで必要になるのが、自動翻訳機能。そこでカカオブレインの出番だ。

キム・イルドゥ代表は「カカオエンタープライズで翻訳技術の高度化に力を入れている。カカオブレインの言語モデルや、さまざまな技術との組み合わせで、翻訳技術の品質を高めることができる」とみている。

(つづく)

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