韓国DBグループ系列のシステム半導体メーカー「DBハイテック」が昨年、創業以来、初めて売上1兆ウォンを超え、グループ内の「目玉」となっている。
DBハイテックは、金融中心のDBグループで数少ない製造業会社。一時は赤字にあえぎ、グループ内で「憎いアヒル」という扱いを受けたが、投資を続けた末、過去最大の業績を記録し、いまでは「白鳥」扱いだ。
金融情報会社FNGUIDEによると、DBハイテックの2021年連結基準の年間業績コンセンサス(予測値平均)は、売上高1兆1823億ウォン、営業利益3692億ウォンの水準だ。前年比で売上と営業利益がそれぞれ26%、54%増加すると予想される好業績。特に売上は創業以来初めて1兆ウォンを突破すると推算される。DBハイテックは昨年第3四半期(7~9月)までで売上8468億ウォン、営業利益は2610億ウォンをそれぞれ記録し、2020年の年間実績を超えている。
DBハイテックは、DBグループのキム・ナムホ現会長の父親で創業者のキム・ジュンギ元会長が愛着を持って育ててきた企業だ。キム・ジュンギ氏は「未来の先端産業である情報技術(IT)産業を発展させ、日本や中国と競争していかなければならない」と考え、早くから半導体事業に関心を持ってきたという。
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