世界的に流行している鳥インフルエンザ(AI)の中でも、人に最も致命的な高病原性ウイルスである「H5N1型」が韓国内でも発見され、新たな感染症に対する懸念が高まっている。このウイルスが変異を繰り返し、鳥類から哺乳類を経て人にまで伝播されると「罹患した人の2人のうち1人は死亡」に至るほど致命率が高い。
韓国・国立野生動物疾病管理院が14日、京畿道龍仁市処仁区白岩面の清渼川で捕獲されたオシドリ1匹を精密診断した結果、H5N1型ウイルスが最終確認された。韓国でH5N1型ウイルスが発見されたのは、今年の冬期(今年9月~来年4月)に入って初めてだ。
鶏・鴨・七面鳥・野生鳥類などに感染させるウイルスであるAI(Avian Influenza)は、病原性によって▽高病原性▽薬原性▽非病原性に区分される。これまで鳥類から家禽類(鴨・鶏など)と野鳥、哺乳類までは感染しても人には伝播されなかった。
しかし最近、世界的に急速に拡散している高病原性のH5N1型ウイルスが人に伝播される事例が増えている。国立釜山検疫所の資料によると、2003年から2022年10月まで18カ国(アジア・中東・米国・英国など)でH5N1ウイルスに感染した人は868人だったが、そのうち456人が命を失った。致命率が52.5%に達したのだ。
世界的にH5N1はこれまで300種以上の鳥類と40種以上の哺乳類を感染させ、韓国でも猫の保護施設で猫がAIに感染した冷凍鶏肉を食べて死亡した事例がある。
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