韓国で健康と楽しさを同時に追求する「ヘルシープレジャー」がブームとなり、コンビニエンスストアでの健康商品の売り上げが上昇し、種類も多様化している。
韓国の大手コンビニ「CU」によると、同社で販売する健康商品の前年と比べた売上の伸び率は2022年に27.1%、2023年には18.6%と、二桁成長を記録。今年1月から7月にかけては124.4%の増加を見せた。
コンビニで販売される健康商品はこれまで高麗人参を皮ごと蒸して乾燥させた「紅参(ホンサム)」などに限られていた。だが、最近はタンパク質やビタミンなど、多様な成分を含む商品が人気を集めている。
CUの健康機能商品では、紅参関連の売り上げが2020年には87.1%と大部分を占めていたが、2021年には77.3%と次第に低下。今年は46.9%となった。一方、ビタミン類の売上は2020年の12.9%から2023年には29.2%と2倍以上に増加し、今年は53.1%を記録してその割合をさらに拡大している。
こうした状況を受け、同社はキャップに入ったビタミン錠剤を下部の薬液と一緒に摂取する商品を発売した。
また、タンパク質飲料の販売も増加している。南陽乳業によると、国内オフライン店舗でのタンパク質飲料の売り上げは今年上半期で約611億ウォン(約66億円)を記録し、前年同期比で17.1%増加した。このうち、コンビニでの売り上げが全体の90.3%を占めており、コンビニで販売されるタンパク質飲料の種類は2021年には6種類だったが、今年は53種類に増加した。
さらに、韓国の乳酸菌製品メーカー「hy」は、昨年3月からストレス緩和に役立つ成分が含まれた「ストレスケアシム」をコンビニに流通させている。発売から4カ月で1300万個が売れ、コンビニ用製品も約210万個が販売され、人気を博している。
同社は生産工場を2カ所に拡大し、販売を強化している。hy関係者は「今後もオンラインやコンビニなど、新たな販売チャンネルを構築していく」と述べた。
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