韓国で昨年、職場での事故や病気で死亡した労働者のうち、半数以上が60歳以上だった。
雇用労働省の労災現況によると、昨年に勤労福祉公団で労災補償が承認された災害死亡者数は計2016人で、前年比9.3%減少した。事故による死亡者が812人、疾病による死亡者が1204人だった。
年齢別に見ると、60歳以上の死亡者が1051人で、全体の52.1%を占めた。労災死亡者のうち60歳の割合が半分を超えたのは今回が初めてだ。
10年前の2013年までは、労災死亡者(1929人)のうち、60歳以上は575人(29.8%)に過ぎなかった。2019年(40.9%)に40%を超え、毎年、着実に割合が大きくなっていた。
高齢者の労災が増えた背景には、高齢化に伴う60歳以上の就業者数の増加がある。
実際、統計庁の雇用動向統計によると、全体就業者中の60歳以上の比率は、2013年の12.9%から昨年には21.9%に増えた。
高齢労働者の場合、若年層よりも事業所内での事故に遭ったり、病気になったりする確率は高い。高齢者の労災予防のための本格的な対策は待ったなしの状況だ。
(c)news1