ソウル市が4月29日、汝矣島(ヨイド)公園に空を漂う満月型の気球「ソウルの月」を設置するため、公園の芝生広場で設置作業を始めると明らかにした。
「ソウルの月」はヘリウムガスの浮力を利用して飛行する乗り物で、地面とケーブルでつながれ、最大150メートルの高さまで浮上。50階建ての建物の高さからソウル夜景を楽しめる。事業費は46億6700万ウォン(約5億3000万円)だ。
ソウル市は飛行可能区域やプライバシー侵害の有無、浸水被害の可能性などを検討して、設置場所を決定した。汝矣島漢江(ハンガン)公園付近は一般商業地域で、住宅地までは直線距離で約260メートルあるため近隣住民のプライバシーや日照権を侵害する可能性は小さいと見ている。
ソウル市は「ソウルの月」の設置に先立ち、基礎土木工事と樹木の移植作業を実施した。基礎工事が終われば、現在フランスで製作している「ソウルの月」を現地に移し、航空安全法による安全性検査を経て設置する。
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