韓国造船会社「ハンファオーシャン」が米フィリー造船所(Philly Shipyard)の買収を推進する。防衛産業・造船事業進出のための布石とみられる。
業界関係者によると、ハンファオーシャンは最近、買収のための実態調査団をフィリー造船所に派遣した。ハンファ側は調査団派遣以前から買収のための事前調整を進めてきたという。
フィリー造船所はノルウェー海洋・海上風力・エネルギー専門企業「AKER」グループ系列会社だ。AKERキャピタルが発行株式の67.64%を保有している。
今年2月、ハンファオーシャン(当時は大宇造船海洋)買収を推進していたハンファグループ買収TFは、役員・職員を対象にした説明会で防衛産業・海上風力設置船の建造のために米国の造船所の買収を検討していると説明していた。
フィリー造船所の買収打診は現地事業のための第一歩だ。米国は「ジョーンズアクト」により、自国で建造・相当部分を改造したり、米国に海上運送権限を登録して米国人が乗船したりした船舶だけが、同国の沿岸運送を手掛けることができるとしているためだ。
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