韓国で性被害を公表したモデルに対し、オンライン上で「(セクハラ行為などを)十分予想していたのではないか」などとする悪質コメントが相次いでいる。モデル側は、こうした誹謗中傷について「現行法上、許されない犯罪」と警告している。
有名グラビアモデルでSNSアカウントフォロワー約300万人を持つカン・インギョンさんが、今年7月のユーチューブ番組で、成人向けオンライン写真集を手掛ける「アートグラビア」の代表に関する性的暴行を明らかにし、代表が多数の所属モデルに繰り返し性的暴行を加えてきたと主張した。
番組にはモデル3人が出演し、代表から長期間、セクハラ、強姦などの性的暴行を受けたと明らかにした。番組終了後、さらに10人の被害者が名乗り出た。
モデル3人は同月、類似強姦、常習強姦、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法14条(カメラなど利用撮影)違反の罪で代表を告訴した。これに対し、代表は一部メディアのインタビューでこれらを否定している。
一方、性被害を公表したモデルたちは今、別の苦痛を味わっているという。17日に放送されたMBCの番組によると、一部のネットユーザーからモデルたちに向け、「成人グラビアの撮影に応じること自体、正常な女なのか」「その時点で、なぜ申告しなかったのか?」「お前らも十分に予想していたのではないか」などの悪質なコメントが寄せられたという。
モデル側の弁護士は「犯罪被害者に『犯罪被害者はこうすべきだった』『あなたたちは、そういう行動を取ったので、そうなったのだ』という、被害者に対する根も葉もない個人攻撃、誹謗などは、現行法上、許されない犯罪」と警告した。
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