露出の激しい服装が性暴力の原因――こう考える人が韓国国民の46%に上ることが、女性家族省の調査でわかった。性暴力に対するゆがんだ見方が依然残っている様子が浮き彫りになった。また5割が「被害者は直ちに警察に申告する」と考えているのに、実際に被害を体験した場合、申告したことがあるという回答は2.6%に過ぎなかった。
女性家族省は昨年3~12月、満19~64歳の男女1万20人を対象に「2022年性暴力安全実態調査」を実施した。回答者の52.6%が「性暴力被害を受けたら被害後すぐ警察に申告するだろう」と答えた。
このほか「性暴力は露出が激しい服装のために起きる」(46.1%)▽「金銭的理由や相手に対する怒り、報復のため性暴力を受けたとうその申告する人も多い」(39.7%)▽「被害者が酒に酔った状態で性的暴行を受けた場合、被害者にも責任がある」(32.1%)▽「キスや愛撫を認めることは性関係まで許容するという意味だ」(31.9%)――などの回答があった。
男女ともに年齢層が高くなればなるほど、また同一年代でも女性より男性のほうが、性暴力に関して固定観念が強いという傾向が見て取れた。
性暴力に対する恐怖を尋ねる質問には「夜遅く一人で歩いている時、性暴力に遭うのではないかと怖い」(36.2%)という質問で「そうだ」という回答率が最も高かった。これに「家に一人でいる時、見知らぬ人の訪問が怖い」(30.8%)▽「普段、暴行・強盗・窃盗などの被害を受けるのではないかと心配する」(30.1%)――が続いた。
性的被害の経験がある場合、「一度でも警察に申告したことがある」という回答は2.6%、「一度でも被害者支援機関の助けを受けたことがある」という回答は0.6%にとどまった。
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