韓国・仁川市(インチョンシ)西区(ソグ)黔丹(コムダン)で先月末に発生したマンション工事現場の駐車場崩壊事故に関連し、責任を一部認めている施工会社GS建設が入居予定者が求めるマンションの「全面再施工」に応じるか注目されている。
事故は先月29日午後11時30分ごろに発生。主要工程が終わった状態の地下駐車場(1・2階)の屋根層スラブ(970平方メートル)が崩壊した。人的被害は出ていない。
事故を受け、GS建設は独自調査の結果、鉄筋約30個が施工過程で抜けていることを確認し、工事中の83カ所の現場をはじめ、全国110の現場をすべて点検することにした。
GS建設は今月9日、「超音波撮影で設計と異なる施工がされたと推定される部分を発見した。これに対する責任を認める」として謝罪。イム・ビョンヨン副会長とウ・ムヒョン最高安全責任者(CSO)が乗り出して安全点検を進めている。
一方、事故が起きたマンションの入居予定者は全面再施工を要求している。特に子どもの遊び場近くで発生したことに不安感を隠せないでいる。
入居予定者協議会は同4日に出した声明で「安全診断結果と関係なく全面再施工することを要求する」と声を上げた。
業界では、マンションの全面再施工は難しいとの見方が大勢だ。事故が起きた駐車場とマンションでは構造が異なるからだ。
(c)news1