韓国のネイバーショッピングで、一部の販売者が露出の順位を高めるためレビューを水増ししているという疑惑が浮上している。レビュー25万余りで最上段に露出しているのは「ミルクシスル栄養剤商品」なのに「カルシウム」に関するレビューがついているという状況だ。販売商品と関係のない評価を合わせて書き込み、消費者を誘引しているのではないか、という指摘だ。
ネイバーが運営するネイバーショッピングは、商品を「ランキング順」「価格順」「購入順」「最新順」「レビュー順」などに分類し、消費者に見せている。ところが、レビュー数が多く、上位圏に露出した相当数の業者の商品ページを見れば、実際に売っている商品と関係のない評価がついている例が多くある。
25万余りのレビューがついているG社の「ミルクシスル5箱」商品に、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、プロポリスなど「ミルクシスルではない商品」のコメントが混在している。マスクブランドW社の黄砂防疫マスク(KF94、超小型~大型)25個入り商品ページ(レビュー数4万4000余り)には、販売中のKF94マスクではなく、健康マスクやデンタルマスクなどの評価が混在している。
ネイバーによると、現在販売中の商品と無関係なレビューがついている理由は、販売者が過去に、該当する商品のIDで別の商品も販売した履歴があるためだ。たとえば、G社のミルクシスル製品は2014年6月に最初の商品登録をして以後、約9年間、ミルクシスルとともに、カルシウム、マグネシウム、亜鉛など各種栄養剤を販売して、レビュー数を増やしてきたようだ。
業界では、ネイバーで検索結果の最上段への露出は、広告費を払ってでも占めたい場所といわれる。
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