韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所「GDAC(ジーダック)」のGDACホットウォレットが今月9日午前7時ごろにハッキングされ、暗号資産が他のウォレット(財布)へ伝送された。GDACが保管する資産の23%に達する規模だ。
GDACは韓国金融当局にも届け出ているコインマーケット取引所の一つだ。暗号資産市場ではウォンマーケット取引所が大きな割合を占め、GDACの取引量がコインマーケット取引所の中では最も大きい。
被害資産は▽ビットコイン(BTC)60余り▽イーサリアム(ETH)350余り▽ウィミックス(WEMIX)1000万▽テザー(USDT)22万程度――となっている。現在の相場では約182億3900万ウォン(約18億7000万円)に上る。
ホットウォレットは、オンラインでつながっているウォレットを指す。韓国政府は、暗号資産取引所が「コールドウォレット」(オフライン状態)に資産の70%以上を保管するよう勧告している。今回のハッキングで奪取されたのはホットウォレットに保管された資産の大部分とられる。
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