これまで韓国が米主導のインド太平洋経済枠組み(IPEF)に創立メンバーとして参加したのに続き、半導体サプライチェーン協力対話(チップ4)にも関心を示すと、中国側は不快感を表明してきた。これらの枠組みが「中国の域内における影響力拡大をけん制するのに活用される」という専門家の分析とも関連がある。
韓国はこうした議論が「特定国を狙ったり排除したりするものではない。中国との協力も十分に可能だ」と説明してきた。しかし最近、韓国政府当局者からは「中国とは政治体制・理念が異なり協力関係には限界がある」などの発言も出ている。
国内の一部には「今後、中国当局が対外的にどのような政策を取るかによって、韓中間協力の水準も変わりうる」という観測が出ている。
韓国政府の中国からの入国者防疫強化について、中国は「自国民に対する差別」と主張し、短期ビザ発給中断などの措置を取った。これについて、一部では「日米韓3カ国協力」をターゲットにしたものだという見方も出ている。
中国当局は最新鋭迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」についても「中韓両国関係の発展に障害にならないようにしなければならない」(汪文斌・中国外務省副報道局長)と警戒を緩めていない。
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