2024 年 12月 22日 (日)
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まもなくお目見え、韓国ハイテク (下) 遠隔制御ロボット/デジタル脈診器

拡張現実(VR)を活用した殺菌ロボット遠隔制御システム(c)MONEYTODAY

◇ロボット遠隔制御

韓国京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)のキンテックス(KINTEX)で開かれた「2022大韓民国科学技術大展」。韓国生産技術研究院のブースでは、ある研究者が仮想現実(VR)ディスプレイを使い、手に着用した制御器を動かしている。

「拡張現実(VR)を活用した殺菌ロボット遠隔制御システム」をテストする場面だ。

手の動作に合わせてすぐ横のロボットアームが同じ角度と高さに動いた。拡張現実(XR)映像は操縦者の臨場感と没入感を高めた。

生産技術院によると、大部分のロボット遠隔制御器は、多数のカメラ映像情報を画面に表示して提供している。ただ、これでは、操縦者が遠隔作業環境を直観的に理解するのは難しい。複雑な環境であるほど、ロボット運用に限界が生じるという。また、ロボット制御のための操縦者インターフェース(UI・ユーザー環境)も直観的なものではなく、操縦者が慣れるには、多くの訓練を経る必要がある。

これに対し、生産技術院の技術は▽操縦者の頭の動きと同期する能動カメラシステム▽そこに搭載されたステレオカメラの映像情報――を拡張現実機器で立体的に提供する。これにより、実際の場所に操縦者が置かれているような没入感を与えるものだ。

この技術は、危険な作業環境で使われる多様なロボットの遠隔運用や、ロボット遠隔操縦者のシミュレーションなどに活用できる。

◇デジタル脈診器(c)MONEYTODAY

◇デジタル脈診器

漢方医学も人工知能(AI)とビッグデータなどによってさらに精密になっている。

韓国韓医学研究院ブースに設置された「デジタル脈診器」は中高年層の観覧客の目を奪った。

韓医学研究院は日常での脈の変化を随時観察、データ化して遠隔で診療できるように「手首型デジタル脈診器」を開発、一般公開した。

これは簡単に言えば、患者の手首の脈拍の性質と状態を調べる機械だ。

関係者は「マルチチャンネルセンサーを使い、患者の脈波の圧力と周波数、幅と深さなどを精密に測定できる」という。圧力に応じて変化する脈の形態を脈波再現装置で分析し、疾患による血流変化量を診断するそうだ。

(c)MONEYTODAY

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