大韓貿易振興公社(KOTRA)が中国税関の統計資料を分析したところ、北朝鮮が今年1~9月に中国から2701万1000ドル(約37億円)分の医療用品を輸入していたことがわかった。新型コロナウイルスの感染状況が安定した後もマスク輸入を続けるなど、再拡散に備えているとみられる。
中国からの輸入総額は前年同期比215.3%増の3276万6000ドル(約45億円)。このうち医薬品輸入が2701万1000ドルで前年同期比178.3%増だった。品目別では、マスクが約107万ドル分で約2273万個、重さにして121トンほどになる。昨年同期(9143ドル)比で116倍だ。
北朝鮮は8月10日、新型コロナ危機が解消として「防疫勝利」を宣言した。しかし、その後も8月には41万6000ドル、9月には33万4000ドルと、マスクの輸入は続いていた。
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