韓国の宿泊プラットフォーム「ヨギオッテ」が海外旅行サービスを本格化する。韓国の宿泊サービスで構築した旅行インフラとサービスのノウハウをもとに、ハナツアーやヤルノジャはもちろん、グローバルOTA(オンライン旅行会社)とも戦うという抱負を示した。価格競争力を強調した近距離海外旅行商品を通じて欧州とともに韓国と日本、東南アジアを「旅行生活圏」で結ぶという構想だ。
「ヨギオッテ」のチョン・ミョンフン代表は10月26日開かれたオンライン記者懇談会で、新概念のアウトバウンド(韓国人の海外旅行)商品「ヨギオッテ海外特価」を紹介する際、次のように語った。
「韓国市場で証明した合理的な価格と簡単な旅行を海外に適用させるつもりです。近距離海外自由旅行の敷居を画期的に下げて、欧州で自由に国境を行き来する旅行環境を作り出すことが目標です」
従来の旅行事業者らが提供したのとは全く違う差別化された商品――と自負し、ソーシャルディスタンスの解除とともに、激しい戦いが起き始めた海外旅行市場攻略に自信を示した。
ヨギオッテは5月に海外航空サービスをオープンし、7月には海外宿舎予約サービスを始めるなど海外旅行再開に合わせて順次関連サービスを出した。両カテゴリーとも毎月の取引額が前月比100%ずつ成長するなど可能性を確認したという。
海外旅行市場掌握のためにヨギオッテが打ち出した野心作は、9月に海外航空と宿泊サービスを合わせて披露した海外特価商品だ。即興で気軽に行くことができる欧州内旅行をまね、飛行時間4時間以内の日本とベトナムを集中攻略する商品だ。従来のパッケージ旅行やエアテル(航空+ホテル)と大差ないが、不要な条件をなくし、価格競争力と旅行便宜性を大幅に高めたのが特徴だ。
ヨギオッテによると、海外特価価格は従来の旅行商品より20~30%安い。チョン代表は「ヨギオッテは技術力で中間段階をなくし費用を削減した」という。ヨギオッテは日本が過去にない円安であることから、海外旅行が急速に回復するものと予想している。
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