韓国で生産者物価が下落に転じた後、1カ月で再び上昇傾向を見せている。生産者物価は時間を置いて消費者物価に影響を与えるため、韓国政府と韓国銀行が10月に展望した「物価ピーク」が遅れる恐れがある。
韓銀によると、9月の生産者物価指数は120.16(2015年=100)で前月比0.2%上昇し、1カ月で再び上昇に転じた。前年同月比では8.0%上昇し、22カ月連続上昇傾向を続けた。
変動性の高い食料品やエネルギーを除いた根源生産者物価は前月比0.1%、1年前比では5.3%上昇した。
生産者物価は4月に1.6%まで上がったが、6月(0.6%)、7月(0.3%)など鈍化の流れを見せた。前月の8月(-0.3%)には前月比下落し、2020年10月(-0.4%)以来1年10カ月ぶりに下落傾向を見せた。
生産者物価は、生産者が市場に供給する商品とサービスなどの価格変動を示すもので、消費者物価指数の先行指標として使われる。生産者物価は一般的に1カ月程度の時間を置いて消費者物価にも影響を及ぼすため、物価上昇圧力として作用する恐れがある。
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