インテリアティーチャーの事業モデルは2000年代初め、MBCの番組「日曜日、日曜日の夜に」の中のコーナーである「ラブハウス」に似ている。ラブハウスは、劣悪な環境で生活する人々の家をリフォームし、きれいな家にすることで感動を与えるのがポイントだった。
インテリアティーチャーのパク・ホンヨン代表は「空間は、考えと行動、人生が作られる器だ。顧客とデザイナーの真摯なフィードバックによって、顧客が夢見てきた空間を作ることができるよう支援している。プレミアムデザインサービスとプレミアム家具コマースを構築していく」と強調する。
今回のシリーズA投資は「ハナベンチャーズ(Hana Ventures)」がリードし、ネット大手ネイバーのほか、「韓国投資パートナーズ(Korea Investment Partners)」「ストロングベンチャーズ(Strong Ventures)」「ハナ金融投資(Hana Financial Investmen)」「BSKインベストメント(BSK Investments)」「デルタインベストメント(Delta Investment)」などが参加した。
投資会社は「インテリアティーチャーが“誰もが簡単に空間の価値を享受できるソリューションを提供する”ことで、インテリアへの参入の障壁を低くする」と評価した。
◇好みと予算に合わせた空間
最近、ホームスタイリングの需要が目立って増えている。
施工、家具、小物などを個人が簡単に調べ、購買できるルートも多様化している。
「インテリアティーチャー」とは、家作りの最初の段階である「どのようにデザインするか」についての「答え」を、簡単に、専門的に提供するという説明だ。
ハナベンチャーズのチャン・ジュンホ首席審査役は「インテリアティーチャーは、顧客の好みと予算に合わせて、空間に最もよく合うデザイン▽そのデザインに使われる家具▽小物まで一度に推薦してくれる。誰でも希望する空間を簡単に作ることができるようになる」とみる。
チャン審査役はインテリア市場が以下のように分類できると解説する。
・施工中心のオフラインリモデリング業者と、施工を連結させるプラットフォーム=「ハウステップ(Houstep)」「スムゴ(Soomgo)」など
・デザインと施工を一度に提供するプラットフォーム=「アパートメンタリー(Apartmentary)」「チプドック(Zipdoc)」など
・インテリアコンテンツおよびコマースプラットフォーム=「今日の家(Todayhouse)」「チプクミギ」など
「巨大なライバル会社が、顧客のデザイン需要を満足させるためにホームスタイリング市場に参入する可能性もある。だが、インテリアティーチャーは、デザインコンサルティングやコマース分野の先頭走者としてのメリットがあると見る」。チャン審査役はこう評価する。
事業の序盤からデザイン力を構築し、顧客データを保有している。そのため、インテリアティーチャーが大型トータルインテリアコミュニティやコマースとして定着すれば、専門的なデザインコンサルティングまで簡単に模倣することは容易ではない。
「デザインキュレーションから出発するため、顧客の予算と好みに合わせた家具のリストを提供することができる。家具の推薦にも自由度が高く、一般のコマースプラットフォームへの入店が容易でないプレミアム家具業者とのコラボレーションが容易だ」
チャン審査役は、インテリアティーチャーの海外進出の可能性についても高く評価している。「中心的な技術であるデザインキュレーションの場合、非対面で進めている。AI技術を活用して高度化し、効率を高めているため、海外市場への進出も容易になると見ている」
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