韓国で80年ぶりに、中部地方一帯に最大400ミリの記録的豪雨が降り、ソウルでは復旧作業をしていた公務員ら5人が死亡し、行方不明者も相次いだ。地下鉄駅の天井が崩れて水が入り込むなど浸水被害も続出した。
◇浸水被害相次ぐ
警察と中央災難安全対策本部によると、8日午後6時50分ごろ、ソウル市銅雀区で、区役所職員(63)が街路樹の撤去作業中に感電死した。区内では住宅が浸水し、孤立していた1人が死亡する事故も発生した。冠岳区でも浸水した半地下住宅で住民3人が死亡した。強い雨が降った瑞草区でも数人が行方不明者となった。
浸水被害はソウル・漢江以南地域を中心に広がった。
8日午後8時ごろ、江南駅近くの下水が逆流し、道路が冠水して近くの商店が浸水した。瑞草区の良才駅などでは道路の冠水により、車を運転していた市民が車上に退避する騒ぎも起きた。午後9時ごろには江南高速バスターミナル内の売り場が浸水し、三成洞COEX内の図書館とカフェで漏水が発生した。
◇公共交通機関が大混乱
集中豪雨によってソウル地下鉄の運行にも支障が生じた。
1号線は午後9時ごろ、永登浦駅が浸水し、上下線の運行が一時中断された。龍山駅では仁川行きの5番乗り場側のエレベーターの天井から水が漏れ、4号線倉洞~ソウル駅区間も浸水で運行が中断された。
7号線の梨水駅では大雨によってプラットホームが崩れ、地下鉄が停車せずに通過した。9号線銅雀駅も浸水した。
©news1