2024 年 12月 23日 (月)
ホームエンターテインメント「K-コンテンツ天国」に行ってみた (上)

「K-コンテンツ天国」に行ってみた (上)

  現場ルポ  

「ハイカーグラウンド」で繰り広げられたフラッシュモブ©NEWSIS

軽快なK-POPの音楽が流れ、突然、若い女性たちが集まってきた。韓国の女子高生ダンサーを選ぶMnet「Street Dance Girls Fighter」の出演者によるフラッシュモブだ。音楽に合わせてダンスを踊る。写真を撮ろうと、大勢の人が集まる。空間には若さと活気があふれた。

韓国観光公社ソウルセンターにオープンした観光広報館「ハイカーグラウンド(HiKR GROUND)」はK-コンテンツ好きの若者の天国だった。5階まであるこの空間では、ReelsやShorts、TikTokなどで短い動画を製作し、SNSにアップすることができる。拡張現実(AR)や仮想現実(VR)によって、まるで目の前に韓流スターがいるような経験を楽しめる。

「ハイカーグラウンド」1階に設置されたメディアウォール©NEWSIS

◇紫色に飾られた室内

「ハイカー(HiKR)」とは「世界中の観光客に向けて、韓国(KR)が交わす喜びの挨拶(Hi)」を意味する。韓国のMZ世代とグローバルMZ世代が一堂に会して交流し、K-POPやK-コンテンツを楽しむ遊び場(Playground)になることが目標だ。

建物の外部から印象的だ。

1階に位置する超大型メディアウォールでは、さまざまな韓国の観光スポット、韓流関連の映像コンテンツを提供し、リアリティをもって迎える。作家イ・イナムが江陵(カンヌン)、木浦(モクポ)など5大観光都市をテーマに創作した「新都市山水図」などだ。

この映像は観光公社の向かい側、清渓川(チョンゲチョン)周辺から眺めると、さらにはっきり見え、観光客の好奇心をそそる。

1階の正門から入ると、紫色に飾られた室内が印象的だった。

紫色はK-POPのトップランナー、BTSのファンクラブ「アーミー(ARMY)」を象徴する。色見本帳で知られる米パントン(PANTONE)カラー研究所が選定した2022年の「今年の色」も紫系列の「ベリーペリ(Very Peri)」だ。

◇オリジナルコンテンツ作成

MZ世代が最も喜びそうな空間は、2階「K-POPグラウンド」。拡張現実(XR)技術を使って、来場者が直接、韓流コンテンツを体験・生産、拡張できる空間だ。

K-POPアーティストのミュージックビデオによく登場する韓国の地下鉄やクリーニング店、宇宙船など多様な空間に、照明と音楽がセッティングされ、オリジナル動画を作ることができる。

韓国観光広報館「ハイカーグラウンド」でコンテンツを体験する訪問客©NEWSIS

特に、オリジナルミュージックビデオを企画・撮影できるXRスタジオ「My Studio」は今後、人気のスポットになることが予想される。

My Studioでは、バシャバシャと波打つ海岸から、キャンディーやお菓子が漂う可愛らしい風景、典型的なK-POPステージまで、まるで瞬間移動したかのように風景が変わる。多角度のカメラ3台を使って、その場でオリジナルコンテンツを録画でき、USBを差し込めば持ち帰ることができる。

韓国観光広報館「ハイカーグラウンド」でコンテンツを体験する訪問客©NEWSIS

観光公社関係者は「実際にK-POPのミュージックビデオを撮影するときに使う機器ばかりです。アーティストが利用できる空間はあっても、一般人が使えるのはここだけ。待機している人がいなければ、すぐに利用できますよ。まずは20分ずつ、使えるようにします」と話している。

©NEWSIS

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