IPTVが一般化し、消費者が欲しい製品を直接探す傾向が広がる。TVや電子商取引の長所を兼ね備えた「Tコマース」(テレビを利用する電子商取引)が成長傾向を見せている。生放送で進めるTVホームショッピングとは異なり、Tコマースは録画だけ。画面の半分以上を商品や決済に関する情報で構成する。
韓国SKストアは先月、Tコマース事業の新成長動力として「ストアON」と「オンビジョン( ON Vision)」2.0バージョンを披露した。最近公開されたストアONは、SKストアチャンネル内のOTT形態のUI(ユーザー環境)を使ったサービスだ。
顧客のTV視聴データを基に、消費者に合ったショッピング映像をオススメする。顧客が関心をもって視聴したカテゴリーの中でも、さらに注目した商品を集中的にオススメする方式。製品の構成や特典を説明したり、直接使ってみたりする場面を選択して見ることができるよう「再放送」機能を活用している。
韓国複合企業新世界グループ「新世界ライブショッピング」は1月、「新世界TVショッピング」から社名を変更し、TV放送以外にもTコマースに基づくオンライン・モバイルライブ放送を通じた販売によって事業領域を強化する。新世界百貨店が新世界ライブショッピングを買収することになり、Tコマースと百貨店事業の相乗効果を期待している。
ウェブバラエティトークショーなどのさまざまなコンテンツを活用し、商品販売を展開していく「コンテンツコマース」も頭角を現している。
販売しようとする製品をコンテンツの中にさりげなく露出させる。過去に「人為的な露出」として問題になった間接広告の限界点を補完した。映像コンテンツに慣れているMZ世代の購入欲求を刺激する方法で多くの関心を集めている。
第1世代のソーシャルコマースで市場を主導した「ティモン(TMON)」は最近、コンテンツコマース事業に力を注ぎ、第2の全盛期を迎えた。昨年末からインフルエンサー共同商品企画「ウィズティモン(with TMON)」を発売し、ウェブバラエティ「広告天才シンドローム」シーズン1とシーズン2を相次いで公開した。
韓国TV通販大手「ロッテホームショッピング」も韓国制作会社「チョロッペム・メディア」と共同でビューティーバラエティ「LAN線ビューティー」を製作し、5月4日からケーブルTV「Kスター(K-STAR)」で放送を始めた。
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