韓国の飲食業界がグッズマーケティングに乗り出した。優れたグッズ一つがファンダムを形成し、製品販売にも影響を及ぼすからだ。
◇スプーン状のオープナー
飲食業界関係者によると、最近、注目を集めているグッズはハイト真露(ジンロ)のテラ(TERRA)スプーナーだ。
スプーンで瓶を開ける文化に着目し、スプーン状のオープナーグッズが愛飲家の間でホットなアイテムになっている。3年間の研究の末に開発し、物理学者のキム・サンウク教授をコマーシャルモデルに使ったという点が、MZ世代の好奇心を刺激したものと分析される。YouTubeの再生回数は500万回に迫っている。
2月に発売して以来、10万個が出て、ハイト真露は追加で40万個を流通させたが、まだ需要を満たせない状況だ。
スプーナーを生産する中国メーカーが最近、新型コロナウイルス感染による閉鎖の影響で十分な物量を供給できず、希少価値が出てきた。そのため、ハイト真露のグッズを販売しているトゥッコプ商会によると、1万ウォンで販売されるスプーナーは最近、中古市場で1万5000ウォンから3万ウォンで取引されている。特にセレブだけに贈呈した金色のスプーナーは10万ウォンで購入するという書き込みも掲載されている。
一部ではテラスプーナーがテラビールの売り上げを押し上げている評価も出ている。
飲み会で瓶を開ける時、音をよく出せなかった消費者がまた挑戦しようと「もう1本」と叫ぶことがあるからだ。「テラスプーナーの爽やかな音はテラを開ける時だけ聞こえる」というハイト真露コマーシャルのコンセプトも一役買った。
©MONEYTODAY