「社内お見合い」に代表される韓国ネット大手カカオのコンテンツパワーが実績として証明された。8四半期ぶりに逆成長を遂げた今年の第1四半期の実績でも、「社内お見合い」を筆頭にしたカカオのストーリー部門売上額は2405億ウォンに達し、歴代最高記録を更新した。
「社内お見合い」はカカオエンターテイメントが保有する知的財産権(IP)作品で、ウェブ小説から始まりウェブトゥーン、ドラマまで制作された。最近ドラマ化された「社内お見合い」がグローバル市場で大ヒットするとともに、原作ウェブ小説やウェブトゥーンに対する関心も高まり、売り上げ増に寄与したと分析される。
ひとつのIPが「ウェブ小説―ウェブトゥーン―ドラマ―音楽」とつながり、「社内お見合い」によって、価値を生み出す「ヒットの法則」が改めて確認されたのだ。
◇「社内お見合い」、ウェブ小説・ウェブトゥーン時代から既にグローバル興行IP
「社内お見合い」は、2017年8月にカカオページを通じてウェブ小説で初めて公開された。安定したストーリーと高い人気に支えられ、翌年にはウェブトゥーンが制作された。
ウェブトゥーンの連載は2020年に終了。ユーザー間の口コミにより今年2月の段階で韓国国内ウェブトゥーン・ウェブ小説の累計済生回数は1億6000万回を記録した。
カカオエンターテイメントが進出しているグローバル市場に範囲を広げれば、累計再生回数は4億5000万回に達する。カカオエンターテイメントの北米ウェブトゥーン・ウェブ小説プラットフォーム「タパス」と「ラディッシュ」では売り上げの上位5位を記録し、日本の「ピッコマ」では、連載ジャンル1位にのし上がることもあった。
カカオエンターテイメントはグローバル興行IPとしての可能性を示した「社内お見合い」を、本格的なIP拡張戦略の中心に位置づけた。グローバル市場をターゲットにドラマの企画や製作段階に直接参加したためだ。ここにカカオエンターテイメントの制作子会社「クロス・ピクチャーズ」が参加し、相乗効果を加えた。
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