韓国で今年第1四半期(1~3月)、1000億ウォン以上の大規模投資を誘致したスタートアップが10社に達した。昨年第1四半期(2社)に比べて5倍増えた。昨年、全体事例が19社だったことを考えれば、今年は最大の「ビッグディール」記録を更新する見通しだ。
韓国のスタートアップ官民協力ネットワーク「スタートアップアライアンス」によると、今年第1四半期にスタートアップが誘致した投資総額は3兆1424億ウォンに達した。昨年第1四半期(1兆3110億ウォン)に比べて2倍以上増えた。投資件数も231件から355件に増加した。統計は公開された投資額だけを合算した数値であるため、実際の規模はこれより多いものと予想される。
目につくのは、1000億ウォン以上のビッグディールが10社と大きく増えたという点だ。今年第1四半期▽クラフトテクノロジーズ(Qraft Technologies)▽グリーンラブス(Greenlabs)▽ドゥナム(Dunamu)▽セミファイブ(SemiFive)――などが大規模投資を誘致した。
続いて▽リディ(Ridi)▽ヘギン(HAEGIN)▽パーキングクラウド(Parking Cloud)▽クリックブランド(Klick Brands)▽ベアーロボティクス(Bear Robotics)▽ブイエイコーポレーション(VA Corporation)――も1000億ウォン台のビッグディールグループに合流した。
昨年第1四半期は、チケットモンスター(Ticketmonster)とムシンサ(MUSINSA)の2社に過ぎなかった。今年は昨年とは違って、コマースではなくフィンテック、スマートファーム、半導体、電子書籍、モバイルゲーム、駐車場管制など多様な事業領域に分布している点が注目される。
VC業界の関係者は「多様な分野に大規模な投資が分布しているということは、それだけスタートアップの生態系が成熟段階に入ったということ。B2Bユニコーンの登場に対する期待感を抱かせる」と話した。
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