2026 年 5月 3日 (日)
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検索数が1年で12倍に急増…韓国・若者が「古美術商街」を“宝箱”と呼ぶ理由

ソウル東大門区・踏十里古美術商街の店舗「大徳堂」(c)NEWSIS

ソウル東大門区の踏十里古美術商街が、若者の間で「宝箱」のような空間として再び注目を集めている。SNSをきっかけに訪問者が増え、停滞していた骨董市場に活気が戻りつつある。

地下鉄踏十里駅近くの路地に広がる商街には、古い木製家具や陶磁器、仏像、真ちゅうの器などが並び、都会の中で時間が止まったような独特の雰囲気を醸し出す。かつては中高年の収集家や海外バイヤーが主な顧客だったが、最近は20代を中心とする若者の姿が目立つ。

背景には、自分の好みを深く追求する「ディギング消費」の広がりがある。実際、ネイバーの検索トレンドでは「踏十里古美術商街」の検索量が2025年3月の約490件から2026年3月には約6300件へと急増した。SNSでも購入品の紹介投稿が拡散し、訪れるべきスポットとして認知が広がっている。

1980年代に各地の骨董店が集まって形成された同商街は、収集家の高齢化や消費低迷で一時は衰退の危機に直面した。しかし近年、若い世代の店主による現代的な再解釈や口コミが広がり、再び脚光を浴びている。

現場の商人も変化を実感している。「大徳堂」の関係者は、かつて減少していた客足が、若者の来訪で回復していると語る。土曜日には来客が押し寄せるほどのにぎわいを見せるという。

若者が魅了される理由は、単なる古さではない。器物の来歴や用途といったストーリーが想像力を刺激し、品物への愛着を深める。また、流行の速さに疲れた世代にとって、変わらない価値を持つ古美術の「時間の遅さ」が新たな魅力となっている。

こうした動きは、骨董品をめぐる消費のあり方を変えつつあり、踏十里古美術商街は新たな文化拠点として存在感を高めている。

(c)NEWSIS

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