2026 年 2月 17日 (火)
ホーム社会週70時間労働の実態…韓国「過労死疑惑」人気ベーカリー、5億ウォン賃金未払い

週70時間労働の実態…韓国「過労死疑惑」人気ベーカリー、5億ウォン賃金未払い

ソウル市鍾路区のLondon Bagel Museum店舗(c)news1

男性社員(当時26歳)の過労死疑惑がもたれている韓国の人気ベーカリーチェーン「ロンドンベーグルミュージアム(LONDON BAGEL MUSEUM)」の運営会社「LBM」の元系列会社で、約5億6000万ウォン(約5952万8000円)の賃金未払いがあったことが分かった。韓国雇用労働省は代表を立件し、8億ウォンを超える過料を科した。

雇用労働省は昨年10月に疑惑が浮上した後、LBMの全系列会社18社を対象に約3カ月間の特別監督を実施。5件を刑事立件し、63件の法令違反を摘発したと明らかにした。

監督は全国18店舗で実施し、従業員への匿名アンケート(430人回答)や対面調査(454人)も並行して労働関係法違反や組織文化全般を点検した。

その結果、カン・グァング代表を延長労働上限違反、違約予定金禁止違反、産業安全保健法違反など5件で立件。さらに職場内いじめや賃金明細書未交付などに過料を科し、安全・保健管理者未選任、健康診断未実施など計61件の違反に対し、総額8億100万ウォン(約8514万6300円)の過料処分を下した。

未払い賃金5億6400万ウォンについては是正命令を出した。

労働時間に関しては、仁川店オープン直前の週に故人を含む7人が週70時間以上勤務していたことが確認された。特定時期に過度な長時間労働が集中していたという。

延長労働は本社の事前承認が原則だったが、突発業務などで承認を得られなかった場合は手当が支払われなかったとの証言もあった。

賃金控除の方法も問題視された。出勤1分遅刻で「15分」分を差し引くほか、本社会議や教育参加にも年次休暇を使用させるなど、過度に控除されていた。

また、重大な営業秘密漏えい時に1億ウォンの違約金を支払うとする誓約書を強要していたことも判明し、労働基準法違反で立件された。

職場内いじめでは、朝礼での謝罪文朗読強要に対し加害者へ過料300万ウォンを科した。

産業安全面でも、安全・保健管理者未選任、産業災害報告の遅延、健康診断や安全教育の未実施、厨房階段の安全柵未設置など多数の違反が確認された。勤務中に負傷した従業員に対し療養補償や休業補償を支払わず、早退や年次休暇の使用を強いた事例もあった。

(c)news1

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