2026 年 2月 17日 (火)
ホーム政治北朝鮮曲線天井に間接照明「これが北朝鮮の住宅?」…ホテル級インテリア公開の真意

曲線天井に間接照明「これが北朝鮮の住宅?」…ホテル級インテリア公開の真意

「錦繍江山」2026年2月号(c)news1

北朝鮮がホテルのラウンジを思わせる近代的な住宅内部を公開し、住環境の改善と建築技術の発展を強調している。ただ、生活感がほとんど見られないことから、実際の居住空間というより宣伝用モデルの可能性も指摘されている。

対外宣伝用月刊誌「錦繍江山」2026年2月号は、建築装飾分野で「連進建築技術交流所」の存在感が際立っているとして同機関を特集した。

掲載写真には、明るい色調の壁面や曲線構造、間接照明を活用したミニマルデザインの住宅内部が写っている。低いソファやラウンジチェア、壁掛けテレビ、ピアノまで配置され、従来の北朝鮮住宅のイメージとは異なる洗練された雰囲気を演出している。

天井や壁面に沿って設置された照明や抑制の利いた家具構成は、最近のインテリア潮流を反映したものとみられる。同誌は、同交流所が元山・葛麻海岸観光地区内の施設をはじめ、住宅や事務所、サービス施設の内装で「評判を呼んでいる」と強調した。

2017年設立の連進建築技術交流所は、設計から施工、製作に至るまで革新を追求し、国際的に認められる建材や工法を積極的に導入していると紹介された。

代表例として挙げられた「引張式樹脂天井」工法は、熱と張力を利用して合成樹脂フィルムを張り付ける方式で、左官や壁紙工程なしで天井仕上げが可能だという。工程が比較的簡素で、労働力と施工時間を削減でき、ひび割れも少ないため、大規模住宅建設に適していると説明した。

また、ガラス繊維強化石こう(GRG)を導入し、曲面や立体構造など多様な造形設計を実現しているとも伝えた。GRGは一般の石こうより強度と耐久性が高く、加工性に優れる素材で、公共建築などで用いられる。北朝鮮が内装水準の向上を通じて建設の近代化を打ち出す狙いがうかがえる。

設計人材は20~30代の若手技術者が中心で、美術的素養を生かし細部装飾まで芸術性を高めていると強調した。機能性家具も「使いやすく独創的だ」として、注文や契約が相次いでいると宣伝している。

ただ、公開された空間は過度に整然としており、生活の痕跡がほとんど見当たらない。このため、実際の居住住宅というより設計案や展示用の「モデルハウス」である可能性もある。

北朝鮮は近年、平壌や観光地区を中心に高層アパートや文化施設の建設を進め、「文明的生活」を体制の成果として強調している。今回の報道も、住民の生活水準向上を視覚的にアピールする意図があるとの見方が出ている。

(c)news1

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