
中国と北朝鮮にまたがる白頭山(中国名・長白山)天池の中国側で太極旗(韓国国旗)を掲げ、韓国国歌を歌った韓国人男性が、中国当局により入国を拒否されたことが分かった。本人が自身のYouTubeチャンネルで明かした。
韓国のユーチューバーはこのほど、「ついに中国入国を拒否された」と題する動画を投稿した。中国の観光名所に向かおうとしたが、中国での審査で入国を拒否され、韓国にそのまま帰国したという。
ユーチューバーは入国拒否の理由について、中国当局から明確な説明はなかったとしながらも、「今年7月に白頭山天池で太極旗を振り、愛国歌(韓国国歌)を歌った際に公安に摘発され、6時間にわたり取り調べを受けた過去が原因だと思う」と推測した。
当時、中国公安当局はユーチューバーの持ち物を没収し、携帯電話の写真フォルダや通信アプリまで徹底的に検査した。中国公安当局は、国家安全上の理由から、国境地帯での外国人の政治的・象徴的行動には極めて敏感な対応を取るとされている。
このユーチューバーは今回も中国の空港入国審査で別室に移され、公安によるSNS、メッセージアプリ(カカオトーク)、YouTube履歴などのチェックを受けたという。このユーチューバーは「カカオトークのパスワードまで要求され、YouTube動画も全て検閲された。事前に(太極旗動画を)消しておくべきだったが、気づかれていた」と語った。
また、取り調べ中に「トイレに行く」と伝え、携帯の別端末から該当動画の削除を試みたが、公安がトイレのドアを完全に閉めることを許さなかったという。
公安は太極旗を振る動画をすでに把握しており、「この動画に映っているのはお前か?」と問い詰めたという。ユーチューバーは事実であると認め、以後の審査で入国が拒否された。
白頭山天池は中国と北朝鮮の国境に位置する敏感地域であり、外国人による政治的な行為(国旗掲揚や国歌斉唱など)は、国家主権に関わる行動と見なされかねず、今回のような厳格対応が取られる可能性が高い。
中国での外国人の言動が、オンライン発信と結びついて検閲対象となる事例は今後さらに増えるとみられ、韓国外務省も自国民に注意喚起している。
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