2026 年 3月 11日 (水)
ホーム社会「尊厳死」温かく聞こえるが危険…韓国・国民半数が「安楽死」「延命中止」と混同

「尊厳死」温かく聞こえるが危険…韓国・国民半数が「安楽死」「延命中止」と混同

(c)news1

韓国国民の半数以上が「尊厳死」という言葉を「安楽死」「医師幇助自殺」「延命医療中止の決定」と混同して理解していることが分かった。

韓国ホスピス・緩和医療学会は10月16日、聖ルカ病院とソウル大学病院の共同研究チームが全国の成人1000人を対象に実施した調査結果を引用し、「終末期患者の医療的意思決定に関する用語の混乱が深刻だ」と明らかにした。

調査によると、「延命医療中止などの決定」に関する正しい認識率は85.9%と比較的高かったものの、「安楽死」は37.4%、「医師幇助自殺」は53.8%にとどまり、理解度に大きな差が見られた。

特に「尊厳死」という主観的な表現が、これら3つの医療行為を区別しにくくする主要因と指摘された。実際、延命医療中止のシナリオと回答した人のうち57.2%が、医師幇助自殺では34.3%が、安楽死では27.3%が、これらをすべて「尊厳死」と認識していた。

研究チームは「『尊厳死』という言葉が法的・倫理的に異なる医療行為の境界を曖昧にし、これまでの世論調査の結果を歪めた可能性がある」と分析した。

「自分が末期がん患者ならどの選択をするか」との質問には、「延命医療中止などの決定」が41.3%で最も多く、「安楽死」35.5%、「医師幇助自殺」15.4%、「延命医療継続」7.8%の順だった。

研究チームは「多くの国民は人為的に寿命を縮めることは望まないが、無意味な延命治療による苦痛の prolong(延長)を拒む傾向がある」と指摘した。

この結果を受け、学会は「尊厳死」という曖昧な表現の使用を避け、「延命医療中止」「医師幇助自殺」「安楽死」など、客観的な医療行為に基づく用語を使うべきだと強調した。

韓国ホスピス・緩和医療学会のイ・ミョンア理事長(ソウル聖母病院教授)は「韓国社会はいまだに終末期の医療概念を混同している。『尊厳死』という表現は聞こえは温かいが、安楽死と延命中止を混在させる言葉の錯覚を生む」と述べた。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular